日曜日, 2月 18, 2007

葉山って素敵





以前はちょくちょく友人と葉山に遊びに行った。

お目当ては新鮮な空気とおいしいコーヒー。
いつ行ってものんびりしておだやかな感じがいい。


この1年なんだか忙しくてずっと行けなかったのだが、友人から声がかかった。
もともとその友人の知っている方が葉山のご自宅の敷地内でコーヒーを自家焙煎して売るお店を始められた、というので行き始めたのが4年前だったか。


「パッパニーニョ」というそのお店は葉山の御用邸のすぐ近くの丘の上にある。
犬をつなぐところがあったりテラスがあったりと、今ではすっかり近所の方々の憩いの場になっているようだ。

また店長である二宮のおじ様がコーヒーを入れてくれるのだが、そのパフォーマンスも名物になっている。二宮のおじ様のこだわりの豆と焙煎を自らの手でおいしく入れてくれる。

せっかくおいしいコーヒー豆なので入れ方がまずいと意味がない。
だから最近は自分でもコーヒーメーカーを使わずにコーヒーサーバーで自分の手で入れるようにしている。そうすると本当においしい。
ちなみに店名のパッパニーニョはドイツのサッカー選手であるベッケンバウワーが付けたそう。おじ様は昔サッカーの選手をしていて彼とも交流があるそうだ。そういうおじ様お話を聞くのもおもしろい。
最近は「葉山珈琲」というブランドでインターネットでも買える様になったが、なんとなく葉山のお店に行きたいと思ってしまう。まあ、葉山にいくきっかけにしてるという訳。
パッパニーニョ葉山珈琲のオンラインショップ


パッパニーニョに行くときは、近くの「うりんぼう」というおいしい和食やさんにも行く。
ご主人は有名な日影茶屋で働いていた方で、独立して奥様とお店を始められた。
葉山近くで取れたお魚を気軽なお値段で食べさせてくれる。


今回は残念ながらお休みだったので、長者ヶ崎にある「葉山ホテル音羽ノ森」のテラスでランチ。
ここはまるでニースかポジターノのような雰囲気でとても気持ちがいい。
テラスから見える景色は最高に素晴らしい。青い海ときらきら光る水面・・・
時が経つのも忘れてボーっとすごす優雅な一時。

デートにぴったりです!


今回は近くに一軒家を建てたという友人の家にも突撃でお邪魔してしまった。

12月にできたばかりのとても素敵なお宅。
ギリシャ風の白い家でとても明るくて素敵。
ビーチからは至近距離だし、砂が洗えるシャワーまで外に完備しているし、外からそのまま上がれるデッキもあってそこでビールを飲んだりできるそう。


多分またすぐにお邪魔しにいくとお思います!
(自分で飲む分のお酒は持っていきます~)


もちろんビーチも散歩したが、ほんとうにうららかで潮風が心地よかった。
海の色もエメラルド色だったりして、小魚も見えた。


なんだかやっぱり葉山って素敵。

葉山に移住計画再燃か!


木曜日, 2月 15, 2007

東京散歩










母と一緒に久しぶりに浅草に行った。

前回行ったのはいつだったかな?と考えていたら、そうそう去年の春、長命寺の桜餅を買いに行ったんだった。この桜餅は葉っぱが3枚ついていて上品な味がとってもおいしい。
銀座の松屋にも曜日限定で売ってたりするがすぐ売り切れる。



久しぶりの浅草寺、雷門。
連休中ということもあったが、かなりの観光客でごった返している。
天気もうららかで気持ちがいい。

仲見世はとてもすごい数の人で歩くのも大変なぐらいだ。
仲見世で買いたいものってないけれど、途中の箸屋さんをみつけた。
そこで母が持ち歩けるようにmy箸を購入。

浅草寺の門は今工事中らしくカバーがかかっていたが、本堂はやはりりっぱで大きい。
例のごとくお線香の煙を頭につけている人がたくさんいる。


本堂でお参りをしてから裏を散歩する。
梅が満開だったり椿もきれいに咲いている。
霞んだ感じの陽気に五重塔がきれいだ。

お祭りじゃないけど屋台がたくさん出ていてなんだか楽しい。

それから伝法院通りを抜けて浅草ROX方面を歩く。
途中に柘植のくしやさんや古美術やさんなどが並んでいる。
お団子を食べながら歩く。

さすがにてんぷらで有名な大黒家は長蛇の列だった。

そしてすしや通りにある入山のお煎餅やさんに行く。
ここは1枚1枚炭火の上で手焼きでお煎餅を焼いている。
手作りなのですぐに売り切れてしまうが、ちょっと待っていたら買えたので、焼きたてのお煎餅を頬張りながらまた歩く。

表通りに戻り神谷バーをすぎて吾妻橋から隅田川を見る。
水上バスも長蛇の列だ。

のんびりふらふら歩き続けたので、銀座線に乗る。
これから渋谷の松涛にある戸栗美術館に行くのだ。
銀座線の終点から終点なので約25分間ちょうどいいお昼寝タイム。


戸栗美術館は古伊万里や東洋の陶磁が集められている小さな美術館。
大きすぎないのでゆっくり見るにはとてもお勧めの美術館である。
今回は「古九谷」特集をしていた。

九谷焼といえば金沢なので加賀地方の産だと思っていたが、古九谷と呼ばれる磁器はほとんどが伊万里で焼かれていたそうである。なので古伊万里の中にある一様式である古九谷ということになるらしい。

どちらでもいいけどとても素敵だった。
17世紀のものばかりだが、色彩と文様が豊かでとても美しい。
こういうものがヨーロッパの陶磁に影響を与えたのかと思うと不思議である。

東洋と西洋が影響し合って素晴らしいものが今に残ったのかと思うとなんだかうれしい。


そして最後は大好きな三合庵でおそばをいただいた。
いつも5500円のコースをいただくが、旬の野菜中心でおだしがちゃんと効いているとても体に優しい味である。また、素敵な器を使っているので見た目にもとてもいい。
お蕎麦はしっかりした歯ざわりでお汁は濃い目である。



盛りだくさんな一日だったけど、外国から来た方を案内するときにお勧めコースだと自負。
もちろん東京に遊びにきた友達も案内してもいい。

なかなかいい東京散歩コースを発見!

日曜日, 2月 11, 2007

伊勢参りに熊野詣 part 2





翌日も快晴のとても暖かい1日になった。

ホテルから本宮大社はほんの目と鼻の先である。


さすがに伊勢神宮のような混雑はなくひっそりとしている。
檜皮葺のどっしりとした社殿が横1列に並んでいる。

お参りの後本宮裏の道を少し歩いてみた。
熊野古道のエッセンスを少し味わえる。

現在の社殿は実は明治に作られたもので、もともとは熊野川の中州に鎮座していたが大洪水で流されたそうだ。その場所が今は大斎原(おおゆのはら)という場所として残っている。


長い階段を降りて大斎原に向かった。
ほんの500mほどの距離である。

こんもりとした森が昔の参道を偲ばせるが、中は大きな広場になっていて小さな祠が二つ並んでいる。
そこが昔の社殿があった場所というのでお参りをした。

お参りをして後ろをふりむくと、不思議なことに白いあご髭をたくわえた仙人のようなおじいさんが立っていた。すると急に自分の身の上話を始めた。


現在は近くに住んでいて毎日ここへお参りにくるらしい。

若いときは和歌山で大工をしていたが、橋を作る工事をするためここ熊野にやってきて、お嫁さんをもらい、姑から土地をもらっていついてしまったと。
和歌山にいるときはいつもいろんな人に騙されて苦労してきたが、ここに来てから家族に恵まれ、周りの人からも助けられ、そんなことがぴたっと無くなった。
今は裕福ではないが良い家族に恵まれ幸せなので、そんな昔のいやな出来事も騙した人にも事情があったんだろうと許せるようになった。なので感謝の気持ちをもって毎日大斎原にお参りに来るんだと。

おじいさんのお名前はとても珍しくて應地峰さんというがとても気に入っているそうである。山には神がおり、地に人は帰る。その両方に応ずるわけだ。

とてもいいお話で、暖かくて柔らかな日差しの中でゆっくりと話を聞いたら、心も温かくなる。
おじいさんも導かれてこの土地にきて素直に感謝している。

とても素敵なことだ。この場所にはとてもいい気が流れているように感じた。



その後新宮に戻り速玉大社をお参りしてから、この辺の名物の「めはり寿司」のランチ。
醤油漬けの高菜でご飯を握ってあるのだが、大きくて目をはるからこの名前がついたそう。

確かにすごいボリューム。


そして一路、那智大社に向かった。
最近のいいお天気続きのせいか、滝の水量が少なくてちょっとさびしい滝だ。
もちろんお土産の「那智黒」も買った。

これで三社参りは終わり。



今晩の宿である「ホテル浦島」へ向かう。

近畿圏の人だったら誰でも知ってる勝浦の有名なホテル。関東でいえばハトヤみたいな感じだろう。
半島にあるホテルで通常は船で行くようになっているが、今回は夜外出をするので特別に車でのルートを教えてもらう。


ここの目玉は「忘帰洞」という洞窟風呂。
なんでも徳川吉宗が帰るのを忘れるぐらいいいお湯だったというのが起源だそう。
前回は嵐の中で入ったので波が入りそうなぐらいワイルドだったが、今回はゆっくりは入れそう。



夜は今回のハイライトであるお燈祭りを見に新宮へ向かった。
神社に近づくにつれ、松明の燃える匂いがする。
山の上にはもくもくと煙がたち、数百メートル離れたところからも山の上の火が見える。

さらに鳥居近くまで近寄ると人々でごった返していた。
皆山から降りてくる男達を待っているのだ。

しばらくすると白い装束の男たちが聖火ランナーのように次々と降りてきた。

皆とてもいい顔をしている。神聖な神事を全うした喜びと今までの穢れを清めたからなのか。
それを迎える人たちも何か誇らしげな感じだ。

新宮に生まれると3歳からこの祭りに参加するそう。
土地に根付いたこんな祭りが毎年あると誇りでもあるし、エネルギーの発散にもなったりするかもしれない。なんだか男たちも格好良く見える。
格好良く見える機会があるのはとってもいいことだ。(男の人にとって!)



翌日もいい天気で、白浜空港までの90kmちょっとの道のりをドライブ。
海岸線なので道はかなりくねくねしている。
とても穏やかな日差しと青い海が気持ちいい。

とか言っていたら飛行機の出発時間に間に合わないかもしれないぐらいタイトになってまった。
空港に着いたのは20分前。

レンタカーのオフィスは少し離れていたので、とにかくチェックインだけして友人には乗ってもらおうと思い覚悟していた。するとなんとレンタカーの方が引き取りにきてくれた。


なんという親切だろう。
お陰で無事に飛行機に乗れ、予定通り東京に帰ることができた。

ほんとうにトヨタレンタカーの方々には感謝です。
(お燈祭りのときも駐車場を貸してくれました!)


いろんな出会いがあり、人の親切が身にしみた旅になった。


熊野の神社についてはこちらを参照↓

紀伊山地の霊場と参詣道



金曜日, 2月 09, 2007

伊勢参りに熊野詣 part 1





昨年のお札を返し新しいお札をいただくために伊勢参りに行く。

今回は伊勢参りの後南下して熊野三社参りをし、紀伊勝浦を通り南紀白浜空港から空路で帰るプランだ。

なんせ2日半という日程なのでかなりタイトだったが、今回のメインはお伊勢さんと新宮にある神倉神社で毎年2月6日に行われる「お燈祭り」を見ることだ。


今回は伊勢、熊野は初めてという友人と出かけたのでじっくり見るというよりは、短い日程のなかである程度主要なところを訪ねるという感じだ。




一人で伊勢参りに行くときはいつも夜行バスを使う。そうすると翌日の朝6時半に伊勢に着くのでお参りをするのにちょうどいいからだ。でも今回はこのハードコースではなくて、7時発の新幹線で出発した。

近鉄を経由して到着は10時半ごろ。
青空のとてもいい天気。

この3日間は全国的にもよい天気で、4月ぐらいの陽気だというから、もちろん伊勢も暖かい。
これからのお参りには絶好のお日和になった。

まずは外宮をお参りしてから内宮にお参り。

宇治橋を越えると俗世と離れた神聖な場所の始まりである。
いつ来ても清清しい気分になる。
ゆっくりと足を進めるごとに体にエネルギーが充填される。


お正月も過ぎて2月の平日だというのにかなり混みあっている。
とくに東洋人の観光客が多いのにも驚いた。


それから特急を利用して新宮に向かう。
この特急を利用しないとエライことになるのだ。

和歌山の交通の便はかなり悪い。ひとつ乗り遅れるとすべてローカル線を乗り継ぐことになり、特急で2時間のところが5時間もかかることになるからだ。

新宮には16時半に到着し、レンタカーを借りる。
これからは帰りの白浜空港までレンタカーで移動することになる。


新宮には翌日に「お燈祭り」という火祭りが行われる神倉神社がある。
お祭り当日は女人禁制ということなので今日のうちにお参りをしておく。

お社は新宮を見下ろす小高い山の上にあり、急な階段を登りきったところにある。

明日の「お燈祭り」では前日から白いものしか食べず、熊野灘で禊を行った男性がお社のある頂上から松明をもって駆け下りるのである。
かなり急な階段をわらじで駆け下りるわけだし、当然一番を競ったりするので喧嘩があったりとかなり男っぽい祭りである。

遠くから見ると火の龍が山を駆け下りるように見えるし、近くだと火の流れのように見えるわけだ。

明日のお祭りが楽しみだ。


この日は本宮近くの渡瀬温泉で宿泊。

前回行ったときも同じ宿だったが、今回も「ホテルやまゆり」に泊まった。
というのも、ここには西日本最大の露天風呂があるから。

ここの泉質は透明だけどこってりしてて肌もつるつるになる。
このお湯は昔から多くの病を抱えた人を受け入れてきた尊いお湯である。

熊野には有名な「小栗判官」の蘇生物語がある。

毒殺されて一度葬られた小栗判官が閻魔大王の裁きで地上に戻されたが、土葬で腐りはてた姿だった。ただ大王の書付に「熊野本宮、湯の峰にお入れあってたまわれや」というのを見て皆で彼を熊野まで土車に乗せて搬送し、お湯に入った判官が見事蘇生するのである。


熊野の地は、男女、浄不浄、身分の貴賎の別なく病に苦しむ人を受け入れてきた地だそうである。
そして、蘇りの聖地として「蟻の熊野詣」と例えられたほど多くの参詣者を受け入れてきた。

(part2に続く)





木曜日, 2月 01, 2007

A TES SOUHAITS





冬になると食べたくなる魚のスープ「スープ ド ポワソン」。

プロヴァンスではポピュラーなスープだけど東京で食べれる店ってあんまりない。

ブイヤベースも有名だが、こちらはいろんな魚をいっぱい入れて裏ごしをするのでその時その時で味が違うのもまた楽しい。

かなり濃厚なスープなので、魚のエキスがギュッと詰まっていて美味。

その上チーズを入れたり、アイオリ(にんにくの効いたプロヴァンスのマヨネーズみたいなもの)を入れたりする。おいしい上に栄養価満点というところだが、Visual的にはあまりきれいではない。




このスープを食べるんだったらと教えてもらったフレンチ「アテスエ」に行った。
久しぶりだったのだけど、いつも私が魚のスープはあるか?としつこいので覚えていてくれた。

店名の「アテスエ」  ”A TES SOUHAITS” とはフランスでくしゃみをした人に「願い事が叶いますように!」とかける言葉だそう。英語の「Bless you !」と同じかな。

期待どおりスープはとてもおいしかったが、今回は海老の味が効いている気がした。
フォアグラのクレームブリュレもルバーブのペーストと一緒にいただくと酸味がちょうどマッチして、付け合せのブリオッシュととても合う。

メインには鴨のソテーをいただいたがとても香ばしくておいしい。


青学の側でちょっと駅からは遠いが、期待を裏切らないかわいいお店。

アテスエ
http://r.gnavi.co.jp/g281300/

火曜日, 1月 30, 2007

ささやかな贅沢


日曜は予定がなければ、ヨガのレッスンに行く。

私が行っている「アシュタンガヨガ」というのは、ちょっと前に流行った「パワーヨガ」のもとになったもの。STINGやMadonnaもはまったかなりきついヨガ。


おかげで最近は筋肉がついてきた。

特に肩や腕、太ももの裏に硬い筋肉がつくのでだんだん男らしく(笑)なってきたかも。

かなり汗もかくのデトックス効果もあるし、鼻だけの呼吸法はなんだか体もぽかぽかになる。

いつも終わった後は温泉から上がったような気分でとても暖かい。
(ホットヨガではないですよ!このヨガ、サウナ状態でやったら死んじゃいます!)

アシュタンガヨガジャパン


90分の時間の中で60分休み無しに動き、残り15分は休む。

とにかくきついので胃にものが入っていると吐きそうになるので前に水も飲んでもはいけない。
食事も6時間ぐらい空かないとなんだか途中で気持ち悪くなる。


というわけで、何もない日曜にヨガに行こうと思ったときは、朝食べたっきり何も食べない。
普段たくさん食べたり飲んだりしてるので、たまにはお腹を休めるという感じかな?

これがけっこういい。
中東のラマダンみたいで。


そして帰り道。

途中で読んだ本に京都ですき焼きを食べたという件があり、むしょうに食べたくなった。

1日食べてないので反動からか?


最近は家ではあまり肉を食べないのだけど今回は近くのクイーンズ伊勢丹に寄っていい肉を買ってしまった。そして大好きなイチゴもちょっと奮発して大きくて赤くてちゃんと茎がついているやつを購入。


関東の人はあまり家ですき焼きを食べないと聞いたが、我が家は両親とも大阪の出身で月に1~2回は食べていたような気がする。もちろんワリシタでなくてお醤油と砂糖をそのままかけるタイプだ。


久しぶりに食べてとってもおいしかったし、次の日は残ったもので焼きうどんにして食べた。

これもなんだか懐かしくて美味。



ちょっと奮発してもおうちご飯なのでリーズナブルにおいしいご飯。

ちょっとした日々の幸せ。



木曜日, 1月 25, 2007

マリーアントワネット

先日公開したばかりの「マリーアントワネット」を見に行った。あのコッポラの娘のソフィア・コッポラが監督だ。

彼女の映画「ロストイントランスレーション」は確かアカデミー賞をとったりして、今の東京を描いて話題になった。

今回は「マリーアントワネット」。

とても劇的な生涯を送った人で有名なのに、彼女にフォーカスした映画はなかったかもしれない。特にソフィア・コッポラが作るとなるとどんな風になるのかとても楽しみだった。


ベルサイユ宮殿があますことなく使われ、とても美しい。


それに豪華な衣装や彼女の好きだったお菓子にシャンペン、ゲームに興じるシーンや王妃としての慣習や生活のシーンなどとてもおもしろい。時代考証もちゃんとしているし、なんだかキャンディーボックスを開けたときのようなのきらきらした感じが素敵。


BGMはクラシックではなくポップスやロックを使っているのもなかなか。宮殿を抜け出して、夜中にパリの仮面舞踏会に出かけるシーンがあるのだが、まるで現在のクラブのような感じ。すごく楽しいのが伝わってくる。


そしてあまり知られていない彼女が感じていた世継ぎを生まないといけないというプレッシャー。
そうでないとオーストリアとフランスの同盟は成就しないのだ。


その中で自分の居場所というか生活を作りあげていったのだが、ルイ16世から宮殿の中にあるプチトリアノンをプレゼントされる。ここを彼女の好きな自然志向の場所に変えていく。動物を飼ったり植物を育てたりして、彼女の好きな場所を作り上げていくのだ。

そこの描写もとても素敵で、太陽と緑に溢れた自然な村みたいで宮殿の中とは思えない。

彼女がリラックスしているシーンは、光に溢れていて本当はこういのが好きな女の子だったんだ。考えてみると錠前作りと狩りが趣味の夫と違う世界で会ったなら以外とお似合いの夫婦だったのかもしれない。


映画を見ながら「ベルばら」のおさらいをしているような気がした。


なんせ私の小学校時代って「ベルばら」全盛期だったので、フランス革命の時代の歴史はこれのお陰というぐらい、頭に入っている。オスカル以外の登場人物は大体史実に基づいているから。

その頃勝手に自分の好きな「ベルばら」キャラを決めて呼び合ったりしてたな~
今思うと笑っちゃうけど、私はフェルゼン。


昨日はレディースデーということもあったが、女性比率高いというかほとんど女性。いろんな世代の人がいたがやっぱり思い出してるのかな~?

私みたいに。

火曜日, 1月 23, 2007

人間国宝の背中



かねてより楽しみにしていた「新春大歌舞伎」に行った。
この度の顔ぶれはかなり豪華。

雀右衛門と芝雀親子の競演。吉右衛門と幸四郎に玉三郎の雪姫。
勘三郎の鑑獅子。
そして福助に橋之助。

それに今回は友人のおかげで1階のど真ん中の席を手配してもらったので、とてもよく見える。
花道も近いので役者の顔よもよく見える。

あまりに豪華な面々なのでどの舞台もよかったが、なかでも勘三郎の踊りはすごい。
江戸城の鑑開きの余興として踊ることになった小姓弥生に獅子の精が乗り移り、最後は獅子の踊りで終わるのを勘三郎が踊りわける。弥生に獅子の精が乗り移るところなど、さすが勘三郎、とてもうまいし、獅子の踊りはとても迫力があって圧巻。

合間に蝶々の踊りを橋之助の息子、宗生(9歳)と勘三郎に才能を見出され部屋子になった鶴松(10歳)ら少年が踊るのだが、これがまたとてもかわいい。
ひらひらと獅子の周りを踊る様がとても上手である。
衣装も蝶々が舞っているような可憐なものでとても合っていた。


でもなんといっても今回のハイライトは芝雀さんの楽屋見舞いに行けたこと。
歌舞伎座の舞台裏を見ることができた。舞台衣装でこれから舞台に上がる方々やカツラをもってうろうろしている衣装係の人が狭い道を行きかっている。
(そこで見たカツラはその後の「金閣寺」で幸四郎がつけていた!)

芝雀さんは気さくな方でとてもフレンドリーに話ていただいた。
それにあの人間国宝である雀右衛門さんと楽屋が同じということで、化粧を落としている雀右衛門さんともお会いすることができた。さっきまで傾城(花魁)の格好で豪華な衣装を身にまとっていたが、今は化粧を落としてもらっている背中がとても印象的だった。87歳でも現役で活躍してらっしゃるのがとても素晴らしいし、やさしい笑顔がとても素敵だ。


この日は着物を着ていこうと思っていたが、先日実家に帰った折り、大叔母の遺品である縮緬の名古屋帯とクロコダイルのバッグを持ち帰った。もしかしたら去年買った江戸小紋に合うかもしれない!と。

普段お茶の会では着れない着物である江戸小紋を着ようと思ったので、この帯とバッグが大活躍。
とてもマッチして嬉しかった。小さな頃に亡くなったがとても可愛がってくれた大叔母と一緒に歌舞伎を見に行ったような気がして。

少なくとも40年前の品々だが、とてもそんな風には見えない。
良いものを大事にするとずっと使えるし、次世代まで残せるんだと実感。

それに大好きだった懐かしい人を思い出して、ちょっと嬉しくなったりする。

日曜日, 1月 21, 2007

大寒??



今日は二十四節気の大寒にあたる。
暦でいうと1年の中で一番寒い日。

東京では大寒らしくこの冬一番の寒さになった。

ところで今日のニュースを見ていると大寒の日に全国のいろんなところで「禊(みそぎ)」が行われたようである。1年の中でも一番寒い日にすることに意味があるようだ。

鹿島神宮の「大寒みそぎ」の模様を見た。
男性はフンドシ姿に女性は白衣で、鳥船という船をこぐような動作をする準備運動をしてから、神宮内の池に入って「大祓詞」を唱える。

皆歯をがちがち震わせながら一生懸命唱えているのをみるとこちらも寒くなってくる。
でも、終わった後のコメントが皆爽快で、「身も心も清まった~」とか「この1年を自分らしく生きよう~」など、とても満足感がある様子。

この一番寒いときに物理的に体を極限状態に持っていくのは意味があるのかもしれない。
それも神様の前で「禊」を行うことで心も清まるのだろう。


かたや群馬県長野原町にある川原湯温泉では「湯かけ祭」というお湯をかけあう祭りもある。
やはり大寒に毎年行われているそうだが、これも厄払いの意味があるそうだ。

やるならこっちのほうがよさそう!


今日はとっても寒かったが、一昨日近所で梅が咲いているのを見た。
季節を間違えて新芽を出してしまう木があったり。
地球の気温はどうなっていくのだろう。

日曜日, 1月 14, 2007

仏手柑


新年明けてからばたばたと日が過ぎてしまった。
私が今まで縁遠かったたシステム系のお仕事もやらねばならず、というかしたことがない分野だったので楽しかったが、時間があっという間に経つ。

何かうまくいかず悩んだり考えたりしているうちに時間はもう10時になっていたり。
(SEの方々が遅くまでプログラミングをしているご苦労がよくわかった。私のやっていることなんてかなり生ぬるいけど!)

とはいえやっと待望の会員サイトをスタートすることができた。
投資家教育と日本文化の発信という両輪でやっていく新しい試み。
新年に始めることができてなんとなく嬉しい。

ここでちょっと宣伝。
興味のある方はこちらへどうぞ。
ワイルドインベスターズ会員サイト


そんななか先日塩月弥栄子先生の初釜に行った。
毎年明治記念館で行われるが、今年はお天気もよくとても気持ちの良い日だった。
弥栄子先生は今年は89歳になられるがとてもお元気で素敵な方である。
裏千家大宗匠のお姉様にあたるが、お茶の教室はもちろんのこと冠婚葬祭や茶道関係の本を数多く執筆してらっしゃる。

初釜にはお正月のお飾りがあるが、普通米の上に炭、鯛、結び昆布、カチ栗を飾ったりするが、弥栄子先生の場合センスがあっておしゃれな方だからか、一味違う。

今年のはとてもおもしろい。
サルノコシカケの上に仏手柑(ブシュカン)というおめでたい柑橘が添えられていた。
とても奇抜な形をしているが、形状が仏の手に似ているということでつけられたそうだ。
何本もの手は千手観音を思い起こさせる。

何本もの手は救いの象徴。

食用ではなく昔から観賞用として用いられ、美術品の意匠になったりした。
有田焼に描かれた仏手柑がヨーロッパに渡り、なぜかマイセンのブルーオニオンのもとになったという説もあるそうだ。描かれていた東洋の果物は、ヨーロッパの人にはオニオンに見えたみたい。

仏手柑 
http://www.afftis.or.jp/mikan/mikan39.htm


おめでたいのでお正月に飾られるそうだが私は初めて見た。
なんだか得した気分。

木曜日, 1月 04, 2007

おもしろ新年対談


例年のごとく蓼科の家で甥、姪っこたちのいる慌ただしいお正月。
私の家は大家族ではないし、親戚も少ないので親戚中が集まってのお正月というのはほとんど記憶がない。最近は両親のいる蓼科でのんびり過ごすことが多い。

1日はお雑煮におせちを少し食べたがあとはあまり変わらない。
昔は三が日はお店が閉まっていて大量におせちを作り、工夫しなくてはならなかったのだろうが、今は1日から初売りがあり、コンビニやスーパーは開いてるのだから。

でも昨日は諏訪大社にお参りに行ったりして新年らしく過ごした。


昨晩、ちょっと一息ついたところでテレビを見た。
お正月のテレビ番組自体あまりにもくだらないものが多いのでほとんど見ないのだが、たまたま五木寛之と塩野七生の新春エッセーと称して対談番組があった。
1時間の番組のうちもう半分ぐらいは終わっていたので全部は見れなかったが、これがなかなか面白い。なんだか対談というのに二人のトークがかみ合わなくて面白い。

一応進行役は五木のほうだったが、思想的には違う二人なのでまず意見の一致はない。
現在いる環境や見ている方向が違う二人だからか、対談の中で違いが鮮明にみれる。

塩野が興味深いことを言っていた。

ローマは目に見えるものはたくさん残したが、目に見えないものもたくさん残している。
”パックスロマーナ”1200年続いたローマにおける平和である。

自分個人の安全は戸締りをしたりしてなんとかなるが町や都市の治安は国家が守るべきだ。

なぜローマ時代の都市は平地にあったのかというと防御する必要はなかったのである。その代わり安全保障税なる属州税(10%)を払えばよかった。
覇権国として、異民族の統治に関して勝者の寛容と言われるものがあり、文化を残すことはかまわないが共生するための法律があった=ローマ法。
文化は大切、でも基本的なルールは必要である。

現在においても民族間、宗教間の対立、紛争等が絶えないという現実を前にいにしえのローマ人の考え方を今一度勉強するのもいい。

92年から書き続けていた「ローマ人の物語」最後の第15巻が刊行されたそうである。


対談の表題である「よく生きよく死ぬために」についてはあまり印象は残らなかった。
まあ、1時間の番組に中でもしかしたら前半部分で話されていたかもしれないが、所詮壮大なテーマであるし、ローマ人の考え方等のほうが私には面白かった。

金曜日, 12月 29, 2006

幸せな風景


年末の羽田空港。

私は妹家族を迎えるために到着ロビーに向かった。
毎年のことだが今回はクリスマスを過ぎて、年も押し迫ったからなのか、かなりの人でごった返している。私と同じ家族を出迎える人が多い。

大体年配のおじいちゃん、おばあちゃんが転勤先から帰ってきた娘や息子家族を出迎えているパターンが多いみたい。

そして孫を迎えた瞬間のおじいちゃん、おばあちゃんの顔ときたら、ほんとに顔がほころび満面の笑みでのお出迎えである。孫たちも飛んで喜ぶものもあれば、久しぶりだからかちょっとはにかんだりして。

とにかくみんな嬉しそうだ。
到着出口のあたりは幸せのオーラに包まれている感じ。

こういう光景を目にして、命を繋ぐというのはこういうことなのかな?って。
何はともあれ親にとって自分の子の子、孫というのは特別かわいいのである。

都市においては核家族化が進んできたわけだが、なんとなく家族の問題が多い。
年老いた親と生活し、知恵を借りたり助け合いながら大家族で住むといろんなことも解決できたりするかもしれない。


イベント好きな日本人としも、やっぱりクリスマスではなくてお正月なんだな!
家族が集まるのは。

月曜日, 12月 25, 2006

花・花・花







先日友人と設立した会社の挨拶状ができたのでやっと出し終えたところ。
するとたくさんの花たちが送られてきました。

とってもきれいなのでアップしちゃおう!

こんなに素敵な花を贈ってもらってとても幸せだし、感謝です。その応援に恥じないようがんばりまーす!

日曜日, 12月 24, 2006

戸隠山の鬼女



「海老さま~」っていう感じの今日このごろ。

12月の歌舞伎「紅葉狩」を見に行った。
海老蔵が戸隠の姫実は鬼女に豹変する役を演じるというので。

海老蔵の演じる「紅葉狩」は、信州戸隠に伝わる鬼女伝説がもとになっている。

「鬼女伝説」
清和源氏の祖である源経基の局となった紅葉という美女が、正妻との争いから呪術を行ったのが露見したとして戸隠に流さた。土地の人々は都からきたこの紅葉を暖かく迎えたが、朝廷側はなおも、紅葉が都への回帰を願い資金を調達のため徒党を組んで山賊行為をしていると、平維茂を派遣し紅葉を討伐させたそう。


舞台の海老蔵はというと、やはり彼が出てくるだけで客席の雰囲気が変る。
皆身を乗り出して少しでもよく見ようという感じが伝わってくる。

藤娘を演じたときもそうだったが、なんだかやっぱり大きい。
大きい姫がしなやかに舞いを舞っているが、平維茂が酔わされてうとうととしたころに鬼の部分が少しずつ出てくる。
目がぎょろっとしたり、口が舌なめずりしているようになったりして、だんだん豹変していくのだ。
姫様の格好をしているが、大股に足をかっと開いたりしておもしろい。

一度退場したが、次に出てきたときは鬼に豹変していた。例の隈取も青くなっており、髪も獣のように長い。
そして戦いのシーンはかなり迫力があった。

舞台を飛び上がり髪を振り乱し戦う様はもちろんだが、鬼になった顔がすごい。
この人は顔で演技できるのだ。

舞いだけではなく迫力あるエンターテイメントとしても楽しめた。

彼は来年3月に團十郎とパリのオペラ座で公演するそうだ。
実はオペラ座で歌舞伎が演じられるのは初めてだそうである。演目もこの「紅葉狩」をするそうなので、とってもいいと思う。

だって舞台設定もきれいだし、話もわかりやすいし、衣装も豪華だし、飽きない筋だから、きっとパリの人にもうけるはずだ。
ちなみにオペラ座のサイトを見るとチケットは€7~€130まで幅広い。
かなりユーロ高ではあるけれども、やっぱり日本よりは安い。

去年ローマのオペラ座でバレエを見たが、そのときに取った席は€47だったけれど、バルコニーのとってもいい席だった。日本でももっと気軽な値段でいろいろな芸能芸術を見にいけるといいのに。



誰が見てもオーラがあり美しい日本の青年が、パリで伝統芸術を披露してくれるなんて嬉しい限りである。 オペラ座における歌舞伎の初舞台を担うわけだからがんばってきてほしい。


そのころにパリに行くのもいいかも~
着物も持っていってね。


オペラ座
http://www.operadeparis.fr/Saison0607/Spectacle.asp?Id=988


オペラ座公演記者会見
http://www.theaterguide.co.jp/pressnews/2006/05/08_2.html

水曜日, 12月 20, 2006

太陽のめぐみ


最近の東京は西高東低の冬型の気圧配置からか青空の見えるとてもいい天気が続いている。

今まで近所の銀杏のことを話題にしてきたが、とうとう葉が落ちて、道路はまるで黄色い絨毯のようになってしまった。
たまに空っ風が吹くと銀杏の葉が舞ってなんだかきれい。


私の部屋はちょっと変っていて、片側全面が全部ガラスでできている。
また東南に向いていることもあり、朝は太陽のひかりがさんさんと差し込んで寝ていられないぐらい明るい。天気のいい日は太陽の光が差し込み、部屋全体が暖かくなり、 外の気温がわからなくなるほど暖かくなる。

気分もいい。

逆に太陽の差さない夜はとっても寒くなる部屋だ。 天井が高いので熱効率が悪くなかなか温まらない。


先日しばらく会っていない友達に会った。
彼女の旦那様はフィンランドに赴任しており、この夏休みに訪れたときのことを話してくれた。

とにかく、これでもかっていうぐらい自然があふれている。
そして食事はX。私のようなイタリア好きの食いしん坊にはお勧めしないとのこと。
マッシュポテトにメインを牛か豚かチキンかを選ぶぐらいしかチョイスがないらしい。

町にはデパートらしきものは1件しかないが、さすが福祉の国、病院はたくさんあるらしい。

そこでフィンランドで一番多い病気は何か?という質問。


答えは「精神病」だそうだ。

1年のうち夏はとても短く、ほとんどが雪に覆われるらしい。これといって娯楽はないが、大自然はたくさんある。そして夏には太陽が沈まない白夜になり、逆に冬には太陽が昇ってこない。

やっぱり太陽が差さない日々が続き、気候が悪いと気持ちも沈んでくるからか。

それを思うと毎日部屋に差し込んでくる太陽の恵みに感謝である。
明るくて暖かくて気分がうきうきしてくる。

月曜日, 12月 18, 2006

旬な温泉

アド街ック天国というランキング番組で「今行きたい旬な温泉ベスト30」というのをやっていた。
http://www.tv-tokyo.co.jp/adomachi/061216/index.html

ひまだったのと温泉フリークの私としてはつい気になって見てしまった。
いつもは1時間の番組なのに2時間の特番対応である。

以下ベスト30
          
30位 伊豆稲取 ○       14位 指宿
29位 嬉野    ○       13位 伊香保  ○ 
28位 伊豆長岡        12位 和倉  ○
27位 渋温泉          11位 新穂高  ○
26位 洞爺湖  ○      10位 登別  ○
25位 扉温泉          9位 修善寺  ○
24位 南紀勝浦 ○      8位 乳頭温泉
23位 那須    ○      7位 別府
22位 定山渓  ○       6位 城崎  ○
21位 熱海   ○       5位  黒川  
20位 伊東   ○       4位  加賀温泉郷  ○
19位 有馬            3位 草津  
18位 鬼怒川          2位 箱根  ○
17位 銀山            1位 湯布院 ○
16位 四万温泉 ○
15位 湯河原 ○

○印は行ったことある温泉。

30箇所中19箇所は行ったことになる。
温泉好きとしてはまあまあのレートかな?

大体は泊った旅館が紹介されていたが、そのなかでも湯河原の「海石榴」、湯布院の「玉の湯」、修善寺の「あさば」はほんとに良かった。


今行きたいのは扉温泉の「明神館」、銀山温泉の「能登屋」、乳頭温泉の「鶴の湯」かな?

このセレクションでないなと思ったのは東北の温泉。
とってもいい温泉がいっぱいあるのに。

松川温泉、酸ヶ湯、不老不死温泉、藤川温泉に新玉川温泉等。
湯質はサイコーにいいのだが食事と施設のいい旅館が少ないのでピックアップされなかったのだろう。


これらの温泉はもちろんいいけど、家の近所の温泉もお気に入り。
麻布三の橋にある「麻布黒美水温泉 竹の湯」という銭湯である。

お湯は真っ黒で、かなり湯質がいい。東京の温泉は大体黒いお湯の温泉が多いみたいだが、竹の湯のお湯はとても黒くて湯船の底は完全に見えない。湯質は格別で肌がつるつるするし、とてもぬくもる。
それに銭湯だから430円で入れる。

以前銀行に勤めていた時はかなりお疲れモードだったので、30歳ぐらいから月に1度はエステに通っていた。それはそれで肌にもいいし、人にマッサージをしてもらうのは気持ちがよかったが、この温泉を知って以来、そんなにお金かけなくてもいいと思った。

毎日通ってお肌を磨いていれば、ほんとにきれいになる。
まあ、毎日は難しいが疲れたときはなるべく行くようにしている。

竹の湯に行った帰り道は、いつもとっても幸せな気分で自転車をふらふらとこぎながら帰る。 夏も冬もこの感じが大好きだ。見も心もつるつるほかほかで、体が完全にリリースされる。

麻布黒美水温泉 竹の湯
http://homepage3.nifty.com/takenoyu/


温泉にゆっくり入ることは、肌にもいいけど、心を浄化して一日のけがれをすべて取り除いてくれるような気がする。

そして十分に睡眠をとれば、また明日からがんばれる。

地球の底から湧き出るパワーを体に浸透させる。
そんな効能が温泉にはある。

水曜日, 12月 13, 2006

ユーラシア


大陸ではなくて舞浜にある温泉だ。

雨がしとしとと降るとっても寒い日に出かけた。
とっても温泉日和。

こんな日は外でも遊べないし、家にいても洗濯したり掃除する気になれない。
今日は1日思いっきり温泉を楽しむんだ。

舞浜といえばディズニーランドなのだが、その奥にユーラシアはある。
舞浜の駅からシャトルバスが10分毎に出ているので便利。

外観は普通のビルという感じだが、中はやっぱりテーマパークみたい。
さすがにユーラシアっていう名前からか大陸っぽいっていうか南国っぽい雰囲気の中に 仏様の彫刻があったりしておかしい。

施設については後楽園にある「ラクーア」に似ている。
いろんなお風呂とサウナに、TVを見ながらリラックスできる寝椅子と食事所がある。

プラス、エステやマッサージ、足つぼも充実している。
でも、土地柄なのか客層が違うのか結構空いてる感じだ。
(以外に穴場かも!)


お風呂は、内湯と露天風呂、サウナが3種類。
湯質はやっぱり東京湾の温泉ということで海底のしょっぱくて黄土色っぽい。
外にある源泉かけ流しの温泉はぺとぺとしている。

ここはサウナが充実している。

蒸気浴のカルダリウムと低温のラコニウムとケロサウナがある。

カルダリウムはミントのハーブを効かせていてとても気持ちいい。なんだか古代ローマのお風呂に入ってい気分。以前行ったドイツのバーデンバーデンにも似たサウナがあった。

ケロサウナとはケロという材木を使ったフィンランドのサウナである。ここでは1日2回スタッフの人が、白樺のエキスの入った水を石の上にかけて蒸気を出し、タオルをぶんぶん振り回して熱気を送ってくれる。かなりの熱風で、まるで海水浴でじりじり日焼けしてる時に感じる熱気に近い。
でも、白樺の香りと熱気によって汗がどんどん出てかなり効果的。
マイナスイオン効果もあって美容にもいいらしい。

ラコニウムは低温のサウナで、友達といつまでもしゃべっていられそうだが、しっかりと汗もかける。
なんだか、古代の浴場が社交場だったのもうなずける。


そんなこんなで、一度ビールを飲んで休んだが、たっぷり5時間は楽しんだ。
食事はいまいちだったので、舞浜駅近くのイクスピアリがいい。

ユーラシアは、温泉施設だけではなく、手ごろな価格のホテルも併設しているので、ディズニーランドとセットで行くといいかも。


東京からこんなに近くでも結構楽しめるものだ。
憂鬱な1日を楽しむにはもってこいだと思う。


舞浜ユーラシア
http://www.my-spa.jp/page/spa.html

木曜日, 12月 07, 2006

so lovely, Jamie OOXX


と言われそうな、Jamie CullumのLIVEに行った。

場所は代々木の体育館の側にあるShibuya-AX。
初めて行ったが、昔あった赤坂のBritzと同じぐらいの大きさで、1000人ぐらい入るだろうか。もちろんStandingの席である。

6月に来日したときは抽選にもれてしまったが今回は運よくチケットを手に入れることができた。っていうぐらい人気がある。

彼は小柄なイギリスの男の子という感じで、出てきたときはなぜか80年代のロックを彷彿とさせたスタイルでなんだか懐かしい感じがした。でも80年代よりは明るい! とにかくステージの端から端まで動くし、飛び跳ねるし、ビールは飲みながらだし、なんだか昔っぽくていい。(渋谷公会堂で聞いてる感じ)

音楽はJazzとPopsの中間みたいなものだが、ピアノは弾けるし歌は歌うし、ピアノを太鼓がわりに叩くは、もひろんピアノの上からJumpとか。かなりのPerformerでLiveは楽しい。

そういえば、Londonにあるイギリス王室御用達のRoyal Arbert Hallで女王陛下の前で歌ったことがあると聞いたが、その時もピアノの上に乗ったり、叩いたりしてたみたい(笑)

曲はもちろん彼のものも多いが、ラテンの"Mashukenada"があったり、"Amazing Grace"があったりで、ハーモニカのゲストと一緒に歌った"Nature Boy"はとても素敵だった。一足先にChristmas Songを聞いてしまった・・

彼は日本が大好きみたいで、かなりの日本語を覚えたみたいだ。特にチャーシューラーメンとショウチュウが好きみたい。18ヶ月続いたWorld Tourの最後を飾る場所に日本を選んだぐらいだから。
http://www.universal-music.co.jp/jazz/artist/jamie_cullum/


帰りにじゃんがらでラーメンを食べた。(Jamieにちなんで)
その後に表参道でお茶をしたが、例の久しぶりに復活したイルミネーションを見た。なんだか行灯みたいでぱっとしない感じ。

そうそう、お茶をしたCafeが4周年だかで、シャンパンをご馳走になった。それもヴーヴ・クリコのイエローだったのでラッキー。

とっても楽しい一日でした~


番外編:
朝、秋吉敏子さんが特ダネで生ライブを披露していた。Jazz Masters Awardを受賞したそうである。
もちろん日本人で初めてだし、すごいprestigiousな賞だそう。76歳の今もNYで活躍している彼女は、すごいガッツと信念の人だ。

http://www.nea.gov/national/jazz/jazz07/index.html

火曜日, 12月 05, 2006

ぎんなん part II


東京の銀杏は今最高潮にきれいだ。

私の家の周りの並木道や大学や公園にやたらと銀杏の木があって、まっ黄色に色づいてとてもきれいである。歩いても自転車に乗っても外にいるととても楽しい。

今日は用事があって丸の内に行ったが、東京駅の前の銀杏はけっこう葉が落ちていた。

東京の中で温度差があるのかな?

葉が落ちる前の紅葉、町がきれいに見えたりして、いつもの景色が違って見える。


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前回の「ひらがな革命」にちなんで友達が教えてくれた。

「陰陽師」という漫画の中に出てくるのだが、道真が怨霊となって時平の末裔を祟っていたので、道真は祀られるようになったそうだ。(という設定?)

本当のところはどうなんでしょう?

月曜日, 12月 04, 2006

ひらがな革命


NHKの歴史番組を見た。

「ひらがな革命」というタイトルだったので、興味をひかれたのだ。

日本でひらがなを一般に使い始めたきっかけが、平安時代の藤原時平と菅原道真の一件が大きく影響しているという。

歌舞伎の演目にある「菅原伝授手習鑑」では、藤原時平は道真を追い落とした悪者として描かれているし、菅原道真は今では神様として崇められている人物として有名だ。

二人は平安時代の政治家として律令制度改革を断行した人物であった。
時平は名門貴族の出身で色恋沙汰も多い人物だった。反面、道真は中国の学問に秀でた学者肌で尊敬を集めていた。
当時、文化や政治のやり方は中国をお手本にしていたので、公文書などは漢字のみで書かれ、中国を絶対視する風潮があった。


律令改革の旗出を振っていたのは道真のほうで、大胆な改革を行った。長年続いていた遣唐使を廃止した。(この時代の中国は混乱していて学ぶところはないという考えからだ) また、土地は全て国のものという考えを改め、所有を認めるかわりに税金をとるという政策を行ったが、税金を払いたくない者たちから疎んじられ、左遷されてしまったのである。

そして、その改革の後を次いだのが藤原時平だった。
しかし、その道のりは困難を極めた。大胆な改革というのはなかなか理解を得られないのである。
そこで、当時の政治のお手本はとして中国を絶対視する官僚たちを動かすために和歌集の編纂を思いついたそうである。

それが「古今和歌集」である。


当時の中国絶対視の象徴である漢文からひらがなを用いた和文による和歌の編纂により意識革命を起こそうとしたのである。
ひらがなは女性が和歌を書くのに使われていただけで、公の文書には使われていなかったそうだ。
数多くの女性と歌の交換をしていた時平ならでのアイデアである。

この「古今和歌集」の編纂はとても意味のあるものになった。
もちろんこの改革は延喜の改革として後世に残るものとなったし、日本固有の文化を尊重する国風文化というものが生まれた。

おもしろいことに漢文を尊重した道真とひらがなを広めた時平であるが、漢字とひらがなと混ぜた和漢混合文というのが日本語として発達していくのである。

そこから枕草子などの文学が発展した。


日本人というのは柔軟である。

いつも外国の文化に憧れるが、行き過ぎるとちゃんと自分たちの足元にある独自の文化を見なさいよ!という人が現れ、見つめ、また発展させていく。
何事も行きすぎは良くないということを歴史は教えてくれる。

存命中は不遇だった道真は神様になり、改革を成し遂げ国風文化のきっかけを作った時平は悪者になっているというのは、なんとも皮肉な話。


「その時歴史が動いた」
http://www.nhk.or.jp/sonotoki/2006_11.html#04