金曜日, 2月 09, 2007

伊勢参りに熊野詣 part 1





昨年のお札を返し新しいお札をいただくために伊勢参りに行く。

今回は伊勢参りの後南下して熊野三社参りをし、紀伊勝浦を通り南紀白浜空港から空路で帰るプランだ。

なんせ2日半という日程なのでかなりタイトだったが、今回のメインはお伊勢さんと新宮にある神倉神社で毎年2月6日に行われる「お燈祭り」を見ることだ。


今回は伊勢、熊野は初めてという友人と出かけたのでじっくり見るというよりは、短い日程のなかである程度主要なところを訪ねるという感じだ。




一人で伊勢参りに行くときはいつも夜行バスを使う。そうすると翌日の朝6時半に伊勢に着くのでお参りをするのにちょうどいいからだ。でも今回はこのハードコースではなくて、7時発の新幹線で出発した。

近鉄を経由して到着は10時半ごろ。
青空のとてもいい天気。

この3日間は全国的にもよい天気で、4月ぐらいの陽気だというから、もちろん伊勢も暖かい。
これからのお参りには絶好のお日和になった。

まずは外宮をお参りしてから内宮にお参り。

宇治橋を越えると俗世と離れた神聖な場所の始まりである。
いつ来ても清清しい気分になる。
ゆっくりと足を進めるごとに体にエネルギーが充填される。


お正月も過ぎて2月の平日だというのにかなり混みあっている。
とくに東洋人の観光客が多いのにも驚いた。


それから特急を利用して新宮に向かう。
この特急を利用しないとエライことになるのだ。

和歌山の交通の便はかなり悪い。ひとつ乗り遅れるとすべてローカル線を乗り継ぐことになり、特急で2時間のところが5時間もかかることになるからだ。

新宮には16時半に到着し、レンタカーを借りる。
これからは帰りの白浜空港までレンタカーで移動することになる。


新宮には翌日に「お燈祭り」という火祭りが行われる神倉神社がある。
お祭り当日は女人禁制ということなので今日のうちにお参りをしておく。

お社は新宮を見下ろす小高い山の上にあり、急な階段を登りきったところにある。

明日の「お燈祭り」では前日から白いものしか食べず、熊野灘で禊を行った男性がお社のある頂上から松明をもって駆け下りるのである。
かなり急な階段をわらじで駆け下りるわけだし、当然一番を競ったりするので喧嘩があったりとかなり男っぽい祭りである。

遠くから見ると火の龍が山を駆け下りるように見えるし、近くだと火の流れのように見えるわけだ。

明日のお祭りが楽しみだ。


この日は本宮近くの渡瀬温泉で宿泊。

前回行ったときも同じ宿だったが、今回も「ホテルやまゆり」に泊まった。
というのも、ここには西日本最大の露天風呂があるから。

ここの泉質は透明だけどこってりしてて肌もつるつるになる。
このお湯は昔から多くの病を抱えた人を受け入れてきた尊いお湯である。

熊野には有名な「小栗判官」の蘇生物語がある。

毒殺されて一度葬られた小栗判官が閻魔大王の裁きで地上に戻されたが、土葬で腐りはてた姿だった。ただ大王の書付に「熊野本宮、湯の峰にお入れあってたまわれや」というのを見て皆で彼を熊野まで土車に乗せて搬送し、お湯に入った判官が見事蘇生するのである。


熊野の地は、男女、浄不浄、身分の貴賎の別なく病に苦しむ人を受け入れてきた地だそうである。
そして、蘇りの聖地として「蟻の熊野詣」と例えられたほど多くの参詣者を受け入れてきた。

(part2に続く)





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