日曜の日経新聞。
日経の求人広告はいつも日曜日に載っている。
景気がいいのか、以前に比べて広告の数もかなり多い。
と、目を引いた広告があった。
なんと、アーティストの村上隆の会社が求人広告を出していたのだ。
それもUBSの営業募集のすぐ下である。
村上隆は、六本木ヒルズのキャラクターをデザインしているので有名だと思うが、欧米ではかなり人気が高く、彼の作品は高値で売買されている芸術家なのである。
広告によると、100名ほどになった有限会社を統括する人間や経理、法務の人間がいないので求人広告を出すことにしたそう。もともとは彼やお抱えのアーティストの作品を販売していたのだが、最近はいろんな企画やイベントがあったり、最近出版した「芸術起業論」の売れ行きも好調だそうである。
そして、ニッポン芸術立国のきっかけになれないか?と考えているそう。
そう。
日本には欧米の人が憧れる芸術がある。
そういうものをきちんと見せたり、紹介してくれる事業体になってくれればいいと思う。
アキバのコスプレやアニメや漫画だけでなく、昔からあるアート、職人の世界や織物や染物、塗物、焼物等、世界に誇れる芸術のありのままをきちんと伝えていってもらいたいと思う。
こんなことも、村上さん考えているのかな?
興味がある人は応募してみたらどうだろう?
Kaikai Kiki Co., Ltd.
http://www.kaikaikiki.co.jp/
月曜日, 11月 27, 2006
ポーラ美術館
箱根の温泉行ってきました。
久しぶりの元箱根。
お天気はよくなかったので、逆さ富士は見れなかったけど、ゆっくり温泉につかってリフレッシュ!
お天気がよくなかったにもかかわらず、道はかなりの渋滞。
宿の人から事前に連絡があるぐらい、紅葉シーズンの箱根は道が動かないらしい。
(いつも動かないような気もするが・・・)
私達は久しぶりにロマンスカーに乗って、箱根湯元まで行き、そこからレンタカーして移動。
いろいろ考えたんだけど、やっぱり現地での足が融通きかないとなかなか機動的ではないので。
私は大体日本でも海外でも現地まで飛行機か電車で行って、レンタカーを借りて移動する。
このスタイルってアメリカっぽいんだけど、日本でも都市じゃない限り有効。
特に地方に行くと交通の便がかなり悪くなるからだ。
いつもトヨタレンタカーでヴィッツを借りるので慣れてるし、NAVIもあるし、けっこう燃費もよくてお気に入り。
そういえば、昔秋田の能代空港から白神山地を抜けて、弘前、八甲田山、八戸とドライブしたときは 一回も給油しなかったし、がたがたの山道をよく走ってくれたなかなか有能な車です。
着いた日は雨だったので、まずは湯元駅近くのおそばやさん「箱根 暁庵」でランチをする。
ここは広尾にも支店があってたまに行ったりするのだが、おそばもおいしいけどお豆腐がとってもおいしい。
http://gourmet.yahoo.co.jp/0001565783/M0014002450/
それから1号線をどんどん元箱根のほうへ進むが、反対の車線はすごい渋滞だ。
雨がどしゃどしゃ降っているにもかかわらず、みんな箱根が大好きなのだ。
地元の人も言っていたが、箱根は東京から気軽に来れることもあり、年がら年中混みあっているそう。商売をしている人にはとってもいい。だって、普通は季節要因があって、冬がいいとか夏がいいとかあるからだ。
この日は雨だったけど、箱根神社にお参りしてから宿に落ち着いた。
今日の宿は、元箱根の「佳松」。
http://www.hakone.co.jp/
翌日は雨もあがったが、すっきり晴れたというわけではないので、やっぱり富士山は見えなかった。
でも、昼間ということもあり、昨日見れなかった紅葉がきれいだった。
ゆっくりと朝食をとってから今回の目的であるポーラ美術館に向かう。
仙石原あたりになるのだろうか、山道を抜けると突然近代的な建物が見えてくる。
なかなかの建築である。
ここは、ポーラのオーナーである故鈴木常司が集めたものを展示しているのだが、コレクションの内容が素晴らしい。印象派の画家、セザンヌやモネ、ゴッホ、ルノワールや日本の画家達、ラリックなどのガラス工芸や、東洋・日本の陶磁を見ることができる。
さすが美容関係だからなのか、昔の化粧道具なども展示しており、興味深い。
いつも、箱根に来ても特にすることがないとういか、温泉だけだな~って思っていたが、ポーラ美術館ができて楽しくなった。東京とは違い、緑溢れる中で、余裕をもって作品が見れるから。
箱根が温泉やドライブだけでなく、心もリフレッシュできる場所になった。
ポーラ美術館
http://www.polamuseum.or.jp/index.php
火曜日, 11月 21, 2006
仏像
仏像展が開催されている。
仏像の展覧会というのはあまり聞いたことがなかったが、東京国立博物館の平成館に奈良・平安から円空・木喰(江戸)までの木材から像を作り出す一木彫(いちぼくちょう)にこだわって、国宝・重文を含む仏像が一挙に公開されている。
http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=B01&processId=01&event_id=3460
何を隠そう私は仏像大好き人間である。
東京ではなかなか見に行く機会はないが、京都の東寺の立体曼荼羅の仏像達や広隆寺の弥勒菩薩は見ていて厭きないし、京都の国立博物館や法隆寺の宝物館を覗いてみたりする。
立体曼荼羅
http://www.touji-ennichi.com/info/koudo_j1.htm
展覧会で仏像を見るというのは、珍しいので足を運んでみた。
12月3日までで会期も残り少ないのと週末ということもあったが、かなりの人で混雑していた。まるで、西洋美術館などでよくある「~コレクション」などの展覧会のような混雑だ。
ひそやかに仏像と対話をするような鑑賞はできなかったが、あまりの人の多さに日本人が仏像に持っている憧憬というか親しみみたいなものを感じた。
それも年齢が上の方達ばかりでなく、この混雑の中デートと思われるカップルもいたことはなんとなく嬉しい。
仏教を信仰した国の中で、鋳造ではなく、一本の木材にこだわって仏像を作り続けてきた国は日本のほかにないそうである。考えてみると鋳型に流した像だとなんとなくつるっとしていてリアルな感じだが、木造になるとその作者の思いやぬくもりも感じることができるような気がする。
奈良・平安の仏像は、中国から仏師に教わって作られたものが多いので、異国的で見ていてうっとりする美しい像が多い。なんとなく、その像の前でひれ伏してしまうような、そんな感じがする。
時代が移り江戸時代の円空・木喰になると丸太を割って作ったのがよくわかるような素朴なものが多く、お顔はみな笑みを浮かべている。見ているこちらも笑ってしまうような、そんなやさしさを持っている仏像たちだ。
読売新聞が協賛しているので、クリックをすると作品が見れる。
↓
http://event.yomiuri.co.jp/2006/butsuzo/works.htm
仏像を見るときは、なんだか心静かで平和な気持ちになる。
仏像展の混雑状況は、皆が平和を欲していることの表れだろうか?
実のところ、混雑しすぎで落ち着いて見る余裕はなかったが・・・
東京で仏像をゆっくり見るということがなかなか叶わないが、機会があれば国立博物館の法隆寺宝物館に行ってみてはどうだろうか?
安藤忠雄の建築も素晴らしいし、思索をするにはもってこの場所だ。
http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=B01&processId=00&mansion_id=M4
水曜日, 11月 15, 2006
海老蔵
すごい存在感の弁慶だった。
11月の花形歌舞伎を見に行ったのだが、お昼の部は松緑の「番町皿屋敷」、海老蔵と菊の助の「勧進帳」、菊の助、松緑の「弁天娘女男白波」という演目。
花形歌舞伎というのは、歌舞伎界の次世代を担う花形俳優が諸先輩の指導を受けて大役に挑むということから、芸の継承ということで重要な役割をもっているそうである。
考えてみると、最近見た歌舞伎には大体海老蔵と菊の助のコンビで出演している演目が多かった。この二人の期待値はこれからの歌舞伎界において重要であることの表れだろう。
「勧進帳」
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/edc_dic/dictionary/
dic_ka/dic_ka_22.html
なんだか圧倒されてしまった、海老蔵の弁慶。
私の席は1階の20列目のど真ん中だったのだが、そこからでも彼の目の動きや顔の表情がよくわかる。関所を抜ける時の緊張感を伴う長い台詞や、高い跳躍ありの金剛杖を使った舞踊も迫力満点だ。荒事の技もりっぱにこなしていたし、なんといっても会場の観客全員が彼の動き追いながら魅了されているようだった。
もちろん相手方の富樫役の菊の助もマッチしていたが。
最後の幕外での飛び六法での幕引きもかなりの迫力。
目の前で花道を踏みしめる音、豪快な手振り、顔の表情、金剛杖を振り回しながら客席の間の花道を引いていく弁慶は素晴らしかった。
”飛び六法”
http://www2.rosenet.ne.jp/~spa/kabuki/html/ess/ess067.html
以前見た海老蔵の「藤娘」は女形なのにかなり豪快なものだったが、今回は彼の持ち味が存分に堪能できる舞台だった。
これからの彼の舞台が楽しみである。
そういえば、菊の助の母である富司純子に海老蔵の母らしき人が入り口で挨拶をしていた。
息子達のことは心配だろうし、成長をきっと喜んでいるんだろうと思うが毎日来てるのだろうか?
梨園の妻は大変だ。
11月の花形歌舞伎を見に行ったのだが、お昼の部は松緑の「番町皿屋敷」、海老蔵と菊の助の「勧進帳」、菊の助、松緑の「弁天娘女男白波」という演目。
花形歌舞伎というのは、歌舞伎界の次世代を担う花形俳優が諸先輩の指導を受けて大役に挑むということから、芸の継承ということで重要な役割をもっているそうである。
考えてみると、最近見た歌舞伎には大体海老蔵と菊の助のコンビで出演している演目が多かった。この二人の期待値はこれからの歌舞伎界において重要であることの表れだろう。
「勧進帳」
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/edc_dic/dictionary/
dic_ka/dic_ka_22.html
なんだか圧倒されてしまった、海老蔵の弁慶。
私の席は1階の20列目のど真ん中だったのだが、そこからでも彼の目の動きや顔の表情がよくわかる。関所を抜ける時の緊張感を伴う長い台詞や、高い跳躍ありの金剛杖を使った舞踊も迫力満点だ。荒事の技もりっぱにこなしていたし、なんといっても会場の観客全員が彼の動き追いながら魅了されているようだった。
もちろん相手方の富樫役の菊の助もマッチしていたが。
最後の幕外での飛び六法での幕引きもかなりの迫力。
目の前で花道を踏みしめる音、豪快な手振り、顔の表情、金剛杖を振り回しながら客席の間の花道を引いていく弁慶は素晴らしかった。
”飛び六法”
http://www2.rosenet.ne.jp/~spa/kabuki/html/ess/ess067.html
以前見た海老蔵の「藤娘」は女形なのにかなり豪快なものだったが、今回は彼の持ち味が存分に堪能できる舞台だった。
これからの彼の舞台が楽しみである。
そういえば、菊の助の母である富司純子に海老蔵の母らしき人が入り口で挨拶をしていた。
息子達のことは心配だろうし、成長をきっと喜んでいるんだろうと思うが毎日来てるのだろうか?
梨園の妻は大変だ。
水曜日, 11月 08, 2006
ぎんなん
昨日は日本全国に強風が吹き荒れた。
私はいつも天気がよければオフィスまで自転車でいく。
途中に銀杏の街路樹があり、最近はあの銀杏特有のにおいがし始めたので、そろそろ落っこちてくるのかな?なんて思っていた。
実は昨日通りがかったところ、ある一角にすごい量の実が落ちていた。
でも、「どーしよう~」と思いながら通り過ぎてしまった。
というのは用事もあったし、袋もなかったし拾える状態ではなかったから。
で、今日改めて袋を用意して行ってみたが、きれいになくなっていた。
そう、都会ではそんなに悠長にしていられないのだ。
昨日目にした大量の銀杏は、ナイスなタイミングで出くわしたということ。
昨日の帰り道。
六本木ヒルズのイルミネーションが始まったいた。
やっぱり青と白の光りはとてもきれい。
もうクリスマスの準備が始まっているのかと思うと、今年ももう残り少ないなと実感。
月曜日, 11月 06, 2006
流鏑馬
明治神宮の秋の大祭というのがある。
年中行事のひとつだが秋の収穫の感謝を捧げるために様々な奉納が行われる。10月1日から大相撲の朝青龍の土俵入りや能、狂言、舞楽、邦楽、武道、花道、茶道が奉納され、いろいろな日本文化を垣間見ることができるのだ。
もちろん全国からたくさんの作物、酒、醤油、野菜、海産物等々の食べ物も展示される。
私は11月3日に古武道が奉納されると聞き見に行くことにした。
毎年この文化の日に日本中の古武道道場の方々が集まり、自分たちの流派の演武を披露してくれるが、朝から1日中、明治神宮の本殿奥の芝地にて順番に延々と行われる。
この日は青空の晴れ上がった秋の暖かな一日になった。
例祭の儀式もあったのでたくさんの人がおり、各国大使の車がたくさん駐車しているのが不思議だった。みな参拝しているのだろうか?
もちろん七五三の参拝者もたくさんおり、着慣れない着物を着た親と子供たちをたくさん見かけた。
混雑した本殿でまずお参りをしてから奥へむかう。
もちろん今日も「大御心」を引いた。
奥の芝地に着くとたくさんの人でにぎわっている。
こんなにもいろいろな流派があるのかと思うぐらいたくさんの道場が参加しているが、それぞれが自分たちの武道を細々と守っている感じだ。以外にも日本人よりも外国人の方々に関心が高いらしく、外国人の参加者も見学者もいる。
古武道協会の会長は根岸流手裏剣術の宗家だそうだ。
また山本流居合術の宗家でもいらっしゃる。
私の友人が以前習っていた「荒木堂柳生心眼流」は荒木又右衛門が流祖だという。これは木刀や棒を使っての型や素手で敵から身を守る護身術を披露していた。
http://www.kunpooan.com/arakido.html
ハイライトはやはり流鏑馬だろう。
鎌倉時代に始まったと言われるが、あくまでも奉納であるので馬場を清めたり太鼓をたたいたりその頃の衣装を身にまとい古式の行事にのっとり行われる。
鹿の皮を袴につけた射手も格好いいし、馬たちもきれいに飾りつけらている。なんといっても一直線に走る馬の上から弓を射る迫力は勇壮である。
見ていてこんなにおもしろいものだとは思ってもみなかったし、古くからある伝統や文化をきちんと評価して大事に守っていくことは必要であると痛感した。
なかなかその文化の担い手になることは難しいかもしれないが、まず知ることが必要なんじゃやないかと思う。
まず知る。
それを家族や友人に話す。
おもしろかったり感動したら、話を聞いた人にも印象に残るだろう。そうしたら、もしかしたらその人はどこかの道場に入門するかもしれない。
11月3日は毎年行われるようなので一度見に行っては如何だろうか
http://www.meijijingu.or.jp/japanese/event/index.html
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