月曜日, 11月 06, 2006

流鏑馬


















明治神宮の秋の大祭というのがある。

年中行事のひとつだが秋の収穫の感謝を捧げるために様々な奉納が行われる。10月1日から大相撲の朝青龍の土俵入りや能、狂言、舞楽、邦楽、武道、花道、茶道が奉納され、いろいろな日本文化を垣間見ることができるのだ。

もちろん全国からたくさんの作物、酒、醤油、野菜、海産物等々の食べ物も展示される。

私は11月3日に古武道が奉納されると聞き見に行くことにした。
毎年この文化の日に日本中の古武道道場の方々が集まり、自分たちの流派の演武を披露してくれるが、朝から1日中、明治神宮の本殿奥の芝地にて順番に延々と行われる。


この日は青空の晴れ上がった秋の暖かな一日になった。

例祭の儀式もあったのでたくさんの人がおり、各国大使の車がたくさん駐車しているのが不思議だった。みな参拝しているのだろうか?
もちろん七五三の参拝者もたくさんおり、着慣れない着物を着た親と子供たちをたくさん見かけた。

混雑した本殿でまずお参りをしてから奥へむかう。
もちろん今日も「大御心」を引いた。

奥の芝地に着くとたくさんの人でにぎわっている。

こんなにもいろいろな流派があるのかと思うぐらいたくさんの道場が参加しているが、それぞれが自分たちの武道を細々と守っている感じだ。以外にも日本人よりも外国人の方々に関心が高いらしく、外国人の参加者も見学者もいる。

古武道協会の会長は根岸流手裏剣術の宗家だそうだ。
また山本流居合術の宗家でもいらっしゃる。

私の友人が以前習っていた「荒木堂柳生心眼流」は荒木又右衛門が流祖だという。これは木刀や棒を使っての型や素手で敵から身を守る護身術を披露していた。
http://www.kunpooan.com/arakido.html


ハイライトはやはり流鏑馬だろう。

鎌倉時代に始まったと言われるが、あくまでも奉納であるので馬場を清めたり太鼓をたたいたりその頃の衣装を身にまとい古式の行事にのっとり行われる。

鹿の皮を袴につけた射手も格好いいし、馬たちもきれいに飾りつけらている。なんといっても一直線に走る馬の上から弓を射る迫力は勇壮である。

見ていてこんなにおもしろいものだとは思ってもみなかったし、古くからある伝統や文化をきちんと評価して大事に守っていくことは必要であると痛感した。


なかなかその文化の担い手になることは難しいかもしれないが、まず知ることが必要なんじゃやないかと思う。

まず知る。
それを家族や友人に話す。
おもしろかったり感動したら、話を聞いた人にも印象に残るだろう。そうしたら、もしかしたらその人はどこかの道場に入門するかもしれない。


11月3日は毎年行われるようなので一度見に行っては如何だろうか
http://www.meijijingu.or.jp/japanese/event/index.html

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