月曜日, 12月 15, 2008

トロワピエロ


最近友人がはまっているというフレンチ、中目黒の「トロワピエロ」に行った。
ここはとてもジビエが有名だという。

というのも、仕入れにはこだわりぬき、信頼のおける方から、クオリティの高いものしか入れないといもの。

秋になるとジビエの季節というが、自分は鴨ぐらいしか食べる自信がない。




ずいぶん昔になるが、友人たちと美味しいフレンチワインを飲みに行ったときのこと。
確か、エシェゾーの88年とか?かなり古くて重いワインにということで、イノシシがでてきた。
その素晴らしく重いワインに合わせるべく、野性味溢れるそのイノシシはというと、ものすごいワイルドな匂い、獣の匂いがするすごいものだった。

とてもじゃないけれど、私は無理と勘弁してもらった記憶ある。


で、なんとなく避けてきたイノシシくん。
ところが、トロワピエロさんでいただいたイノシシくんはとてもおいしかった。
イノシシの中でも、雑食のイノシシ、木の実だけを食べるイノシシ、ごみをあさるイノシシと種類があるそうだ。その中でも木の実を食べるイノシシを選んでいるという。

まるでどんぐりを食べるイベリコ豚のよう。


だからなのか、臭みはなく本当に美味しい。


またこの時期には最高という気仙沼産のカジキマグロのカルパッチョ。

こちらはトロのようにとろけて美味。
最後は北海道の雄鹿のタルタルをいただいた。


とてもまろやかで臭みもない。


このメインに合わせて、少ししっかりしたワインを聞いた。

こちらのソムリエさんはとても気さくで、料理の説明から、料理に合わせたワイン選びまで気軽に応じてくれるのが嬉しい。

特にこちらのお店のワインは、オーガニックワインを中心に用意してあるのだが、国内のワインにも注目していて品揃えも豊富。

こんなに国内のワインがおいしくなっているとは知らなかったが、いろいろな種類がありとてもおいしい。

今回選んでいただいたのは、洞爺湖のサミットでも出されたという甲府のワイン。


ラベルも黒白モダンで、揚羽の家紋がデザインされていておしゃれ。

味も申し分なくおいしかった。


とにかくこんなにジビエを食べたのは初めてだったけれど、選び抜かれた素材とオーガニックワインがとてもマッチしていたからか、とてもおいしくいただくことができた。
たぶん、地産地消を心掛けているからだろうか。

季節にあった自然のものを、旬の時期にいただくというのが一番おいしく食べることができるのだ
ということ実感した体験だった。
なんでもそうだけれど、食べるということは命をいただくことなのである。

野菜だってお肉だって、感謝していただく、ということを考えるお料理なのだ。



最近自給率を上げる話が話題になっているが、国内産のものでこんなに美味しいフレンチが食べれるのである。もっと注目していくべきだと思った。

水曜日, 12月 10, 2008

秋空に映える厳島神社

先月秋の京都ー宮島と訪れた。

京都家元で行われる3代宗旦居士の年忌の行事、「宗旦忌」に出席するためである。

暖かい日が続いていたのに、やはり京都はぐっと冷え込みを増し、銀杏の黄色が印象的だ。






裏千家京都家元のある「今日庵」を中心にお茶席が設けられているのだが、やはり銀杏にちなんだお菓子がたくさん。銀杏の葉であったり、家元の庭になるという銀杏からとれたギンナンの入ったお餅がたいそうおいしい。


冷え込んだ青い空に、黄色の銀杏の葉が生え、そしてお茶席には、季節をより感じさせる趣向が凝らされていることを実感する。

今回京都の食事は以前から行きたかった「桜田」に伺った。

17時半の予約にもかかわらず、すでにお客さんでいっぱいである。

お料理は秋の趣向を凝らしたどれも美しいものばかり。


もちろん美しいだけではなく味もとてもおいしい。さすがお茶人の方々が贔屓にするのがわかる。
そして味ぷらすお料理のボリュームもかなりある。

食いしん坊の私でも最後のお汁粉が入らなかった。




今回はそのまま帰らずに広島に移動して、宮島に行く予定だ。

京都の次いでというには遠すぎるけれど、前から行きたかった厳島神社。


翌日はさらに冷え込んだけれど、余計に空が青くすがすがしい陽気になった。


宮島口までJRで移動し、そこからはフェリーで渡る。

なんとなく日差しの明るさから、イタリアのカプリを思い出す。



普通の日にもかかわらず、観光客でにぎわっている。外国人の方や中高年のツアーも多い。
なんといっても世界遺産でもあるということと広島の名前は有名だからか。

厳島神社のある入り江は本当に美しかった。

太陽の光を浴びて水とともにきらきら光る。

やはりこの場所は太古の昔から特別な場所で、大事にされてきたところのような気がした。

そして、やはり水の中の大鳥居は圧巻である。


最初にお参りした頃は、水が引いて地面がむき出しになっていた。

鹿が浜辺に下りたりと不思議な光景だったけれど、厳島神社の背後に控える山間にある紅葉谷をぶらぶらしてみる。

紅葉饅頭の由縁だと思うが、そこかしこの紅葉が紅葉していてとても美しい。

紅葉谷の散策の後、神社に戻ってみると水が満ちていた。

干満の時間がこんなに短いのか?

とはいえ、水の中の神社はとても美しく、建物の朱色が水に映える。

厳島神社は水とともにある神社なのだ。


火曜日, 11月 25, 2008

1歳のBirthday at Ritz-Carlton Tokyo


ここどこだと思いますか~ ??

リッツカールトン東京の最上階のお部屋です~

実は友人の娘が1歳の誕生日を迎えるということで、記念に宿泊した家族団欒にお邪魔した次第。


というのも、リッツはオフィスの近くなのでよく通りぬけ?したり、食事をしたことはあるけれど泊まったことはなかったので、興味津々で訪れた。


まだ1歳ということで、レストランでお祝いはできないので、お部屋のインルームダイニングを利用。

これがまた素晴らしく、選任のサーバントがついて、レストランにいるのと同じようのサービスしてくれる。またテーブルもワゴンで作る形式ではなく、ちゃんとりっぱなテーブルと椅子があり、窓からは東京タワーが見下ろせる位置。


もちろんお風呂からも夜景が見下ろせる。


アニバーサリーということで、特別にお花やキャンドル、バースデーカードなどいろいろなサービスがつく。1歳で夜景の見えるバラのお風呂に入って・・・なんて経験はなかなかないか。


もちろん覚えてはいないだろうけれど、後でアルバムをめくり写真を見るのも楽しいだろう。


確かリッツのサービスは、素晴らしいということで日本支社長の方の本が出ていたりするぐらいだから。
いろいろとサービスしてくれるわけだ。
そういえば、ロスで泊まったときは別に特別なサービスで素晴らしい!という記憶もないので、きっとこの日本支社長さんの努力あってのものかもしれない。


子供が小さくてなかなか旅行に行き辛いという方々にはたまにはこういう過ごし方があってもいいのかな?と思った。普段はない非日常を味わうという感じか。


とはいえお値段がかなりはるものと思われるが、これから世の中厳しい経済状況が続くかもしれないのでホテルの値段は下がるかもしれない。(以前のような高ければいいみたいなものは難しくなるかも?)

でも、利用者の懐も寂しくなるから一緒か。


私も何かspecial occasionで使ってみたいな。



まずは1歳のお誕生日おめでとう~  だね!


水曜日, 11月 12, 2008

IKEAって、どんなところ?



最近引越をしたので雑貨をしまう整理ダンスのようなものが欲しいと思い、友人とIKEAを訪れた。


私は何度か行ったことがあったけれど、友人は初めてだったので、まずその広さと物の多さにびっくりする。


IKEAの作りはどこも同じ。


アメリカにいたときに訪れたときも同じ作りだったから、グローバルに同じ。だからどの国に進出するときでも同じ基準で同じものを同じようにして店舗にしていくからコストも安くすむのだろう。


2階までがショップで上層部はすべて駐車場。

なんてったって、車でやってきて自分で持って帰るのが一番安くすむ、というのが売りだから駐車スペースは重要である。



入るとまず2階に上がるようになっていて、2階はすべてIKEAの家具を使ったプレゼンテーションルームがたくさん、たくさんある。おおまかにはリビングルーム、ベッドルーム、キッチン、バスルーム、玄関、オフィス、子供部屋・・・と分類されていて、それぞれコーディネートされた部屋を順番に見て回るようになっている。イメージしやすいようにということなのだが。


まるでテーマパークのようで、全部順路通りに歩いているとめちゃくちゃ疲れてくる。

途中途中で子供が厭きないように遊び道具がおいてあるのはさすが。


最初はわからないので全部見てしまうと疲れてしまうのだが、実はショートカットする隙間があるので2回目からは見たいところだけを見る、ということもできる。


とはいえ、なんとなく見てしまい、疲れたな~と思ったところにレストランとカフェテリアが配置されている。

スウェーデン料理が食べられる。

酢漬けのお魚とか、ミートボールのジャムがけみたいなメニュー。


レストランが混んでいたので、私達はカフェテリアでランチ。

まるで空港のカフェテリアみたいな感じだ。


雰囲気やメニューがスウェーデンなので、なぜか異国にいるような気分がちょっぴりする。

とはいえ、まわりはみんな日本人なのだけれど。




一服したところで、今度は1階に下りると、細々した雑貨、カーテン、ベッドリネン、照明、キャンドル・・・等等を見るようになっていて、その後大きな倉庫のようなところに出る。


そうそう、忘れてならないのはお目当ての家具を見つけたら、それが倉庫のどこにおいてあるかをメモっておかないと路頭に迷うことにになる。

まず従業員が少ないので気軽に聞けず、検索マシーンには人が群がっているから。


その巨大な倉庫でお目当ての家具を見つけても、IKEAの家具ってすべてが重い。

わたしはキャスターつきのチェストを買ったのだけれど、台車に乗せるのにも一苦労。

最終的にレジに持っていくだけでも、なかなか大変。


で、最終的にレジに並ぼうかと思ったところに、「あっ、忘れ物! 頼まれたシューキーパー入れてない」ということに気がついた。


2階のプレゼンテーションエリアのあちこちに山積みになっていたので、てっきり1階の雑貨コーナーにあるものと思い込み、レジエリアまで来てしまったのである。


こうなるときつい。


やっとの思いで人をみつけ、1階にあるか聞くとハウスキーピングコーナー中ほどにあるとのこと。

逆走して、ショートカットしてたどりついても見当たらない。


で、少ない従業員に聞くとここにはなくて、レジの前にあるとか。


「え~、そんな~・・・」


と、またレジの前まで戻ると山積みになっていた。



まあ、たくさん商品があるので、従業員の人も全部は把握してないのもわかるけど、なんてったって大きいのですぐには戻れないことを覚悟しないといけない。


心得として、「いいなと思ったものはそのときにショッピングバッグに入れておくこと」

でないともう後戻りはできない、からだ。



レジを済ませ、自分で運んで、車に乗せ、家で組み立てやっと出来上がる。

こういうわけで、IKEAのあのプライスが出来上がっているわけだ。


ちなみに、運んでもらったり、組み立てをお願いすると、べらぼうに高くなる。

下手すると買った家具と同じぐらいに値段になったりする。


その分家具のお値段が安いわけだが・・・



大変だったからか、家に帰って自分で組み立てたチェストはなんだかかわいい。






金曜日, 10月 17, 2008

ゆるりと



(←9月に登った八ヶ岳赤岳から見た、雲上の富士)












いかさまに身はくだくともむらぎもの

心はゆたにあるべかりけり


先日明治神宮に行ったときに引いた大御心(おおみごころ、お歌)。

人生の航路は決して平穏ではなく、多くの難関を越え、骨身をくだくような時でも、心はいつも平静に豊かに心がけることが大切という意味。




本当に最近の状況、特に私達を取り巻く経済環境は大きく変わり、これからは実体経済に向かうのではないか?と皆、危惧しているようなところ。

今まではなんとなく机上のこと、ニュースで聞き流している人にもだんだん影響が出てくるはず。
これからの数年は、政治、経済、環境、おまけに価値観やらも変わるような気がする。


そんななかでも、心は豊かに平静を保ってという歌には身が引き締まる思いがした。


とはいえ、気持ちよく晴れ上がった明治神宮はとてもきれい。
その日は3歳になる姪と、甥っ子二人たちをつれて訪れたのだが、明るい日差しに中で、千歳飴を喜んで食べる様を見たりしていると、素直に喜びに変わっていくのが不思議だ。

こういうなんでもない風景、子供の持つ素直さ、パワーによって、豊かな心と平静を持つことができるような気がした。


二足歩行を始めたばかりの姪は、股関節が開いていてVの字に簡単に足が開く。
ヨガをやっている私にしてみれば、うらやましい限りなので、「いいな、いいな」と褒めてあげると調子にのってヨガポーズをする。
その姿は、思い出すだけで自然と笑みがこぼれるぐらいに、なんだか嬉しくなる。

そういう一所懸命な姿が、私にとっては笑いの種になるのだろうか。


なんにせよ、子供はみんなの宝。

子供からもらうものは、計り知れないと感じる。

金曜日, 9月 19, 2008

條風会 お能鑑賞


友人の誘いがあり、目黒喜多六平太記念能楽堂のお能を見に行った。

演目は

葛城 内田成信 (能)

呼声 野村萬斎(狂言)

邯鄲 友枝雄人(能)


この能楽堂は初めてたったのだが、こじんまりしていてとても雰囲気がよい。

早めの待ち合わせで、自由席だったこともあり正面のなかなかいい席で鑑賞ができた。


ところで、お能にくる方々は圧倒的にお年寄りが多いのだが、みんな元気だと感心する。
というのも、12時に始まり、途中25分の休憩を挟んで16時すぎまで続けて演じられる。

さすがに私もお尻痛くなったぐらいだからなかなか体力がいる。



お能はまず、音のない地謡だけの仕舞という舞いから始まる。

舞台衣装ではなく、袴で踊るもの。


そして静かに演目が始まるのだ。



最初の葛城は、苦しんでいる葛城の神を出羽の国から来た山伏が加持祈祷によって救い、最後は喜びの大和舞を待って終わる。


最初は村の女の衣装で出てくる、最後には気高い巫女のような衣装で舞う姿がとても美しい。本当に能の衣装は素敵で、また女の面がまた美しくより女神の踊りのような気がしてくる。神を人間の祈祷で救うとい設定も面白いが、古代の神と人が身近な時代のおとぎ話のような能だった。

その後すぐに狂言が始まる。

シテは野村萬斎。許しなしに外出した太郎冠者を叱ろうと主人と次郎冠者が家に出向くが、居留守を使って断る太郎冠者をいろんな呼び声で誘い出す「呼声」。


最初は普通、次は平家節、そして小唄節、、最後の踊節を使っていいリズムなのでつられて踊り出てしまうという話。やっぱり萬斎の声は素晴らしいと思ったし、とっても楽しいお話なので会場の人も笑い出す。 かたいお能の合間にやはりこのような狂言があるのだろう。


ここでやっと25分の休憩。


最後は、友枝雄人さんの「邯鄲」(かんたん)


中国の蜀の時代の話で、人生に悩んだ青年が、邯鄲の宿で昔仙人にもらったという悟りを開く枕というのを貸してもらう。その夢の中で、王位について酒宴を50年も続け歓喜の舞を踊り・・・と思ったら、目を覚ます。


そこで、すべては夢だったのかと茫然とし、人生何事も一炊の夢と悟りを開く。

人生の栄華がいかにはかないかということを示したお話。

登場人物は多かったが、大半は青年の踊り。


宿の女役の萬斎は最初と最後だけに出るので途中はずっと舞台脇で正座していた。しんどいなあ~なんて思っていたが、彼らにとっては平気なんだろう。


この舞台は、夢と現実が交錯し、宿屋や酒宴という違う設定を限られたの能舞台で表現されるのはすごいと思った。ここに日本のミニマリズムというのか、畳に襖の座敷を思い出す。


何もない置かない部屋、絵は襖絵、唯一の表現は床の間であったりするが、そういうところが共通しているなと感じる。


反対に海外の舞台はすごいな~と思う。オペラを招聘するプロダクションの人の話によると、日本に呼ぶだけで何億のお金がかかるそう。舞台装置から人から楽団から考えるとたくさんの人と物を持ってこなくてはならないからだ。

その点、日本のお能はすごいな~と感心。


みんな扇子と楽器は持参する。舞台道具もたまに小さい台だったり、鐘だったり。それも紙とか竹とかでできていて観客の前に運んできて組み立てるわけだから。

比較文化ということで考えてみるととても面白い。


火曜日, 9月 16, 2008

H&M 日本初上陸 ~


先週末はいろんなことが起きました。

といより、前からやばいやばいと言われていたリーマンがチャプター11申請しました。


バンカメかバークレイズ、情報が怪しいですが韓国産業銀行が買うなんていわれていたリーマンですが、最後にどんでん返し、バンカメはメリル買収を決めました。

一番弱っているものより、まだ元気なほうを取った、なんていわれてますが、以前からメリルには興味はあったとは言われているバンカメは、シティを抜いてアメリカで一番の銀行になりました~


昨年サブプライムショックの後、メリルのCEOになったジョン・セイン氏とトレーディング部門のモンタグ氏は今回の身売りで49億円受け取ることになるそう。

1年足らずの間に、メリルを潰さずに救ったということにしても、かなりの額。




アメリカではこんな激しいやりとりがありましたが、こういう金融危機のあおりとうけて、日本の消費もなんとなく景気が悪い。


こんな時に、スウェーデンの服飾ブランド、H&Mが銀座に店をオープンしました。




たまたま、銀座を通りかかったので試しに覗きにいってみたところ、店に入るのに長蛇の列にびっくり。


H&Mってパリやニューヨークにあったけれど、日本には入ってなかったお店。

海外ではなんだか安い服が山積みにおいてある量販店っぽいイメージがあったけれど、日本では銀座の中央通りに面したスタイリッシュなイメージのビルにあった。


なんだか象徴的だったのは、その途中のあるプラダには誰も客が入っておらずひっそり。

でも、H&Mに似たブランド、スペインのZARAにはたくさんの人が。



そういえば、こないだH&M上陸に関して、ユニクロの社長がインタビューに答えていた。

「うちはクオリティーで勝負だ!」と。


とはいえ、ユニクロの服がクオリティーが高いとは思えないけれど、フリースとかパジャマなんて1回買えば済んでしまう。でも、流行の服は何度でも欲しくなるのが女心。

そうすると、回転数から考えると日本ではかなり有望である。


ユニクロは日本ではすでに700店舗以上の飽和状態、H&Mはこれからという感じがしますね。



一昔前は高いブランドがもてはやされたけれど、これからそうもいかないでしょう。

そうすると、こういった安くてかわいい服が買えるお店が受けるのもわかります。

木曜日, 9月 11, 2008

文楽 - 狐火と猿廻し




9月の文楽公演を見に行った。


今回の演目は、「近頃河原の達引」と「本朝廿四孝」から「十種香の段」と「奥庭狐火の段」だった。


住太夫さんは近頃河原~の猿廻しの段に登場された。




今回は面白いことに近頃~のほうには、2匹のおサルたち、奥庭狐火~のほうにはきつねさんたちが出てきたので動物シリーズといった感じ。





近頃河原~のお話は、横恋慕の末に難癖つけられた相手を殺してしまった旦那と遊女が心中せずに、親の助言である「何があっても生き延びて~」という思いを胸に旅立っていく。その二人を、遊女の兄である猿廻しの与次郎とサル達が踊って見送るというもの。





あらすじを聞くと無茶苦茶だけれど、昔ならこんな理由で人情沙汰もあったんだろうと思う。


切捨て御免なんていう制度もあったわけだし。



解説を見ると、実際の話があり、それによると二人は実は心中したようである。


そこを人形浄瑠璃では、大事な親の忠告を守り、二人を生かして旅立たせ、最後は楽しい猿廻しで締め括るわけである。ただし、次の段では心中するのかもしれないが・・・





浄瑠璃のネタも当時の週刊誌ネタか過去のヒーローものが多い。実際にあった話を脚色するわけだ。
そういう話が一番、町人には面白いし人気があったのだろう。





最後に二人の門出を祝うおサルが2匹出てくるのだが、一人の人形使いの2匹を操る。


これがなかなか、軽妙というか右、左、上、下と両手で使い分けるのだから、大変な技がいると思ったが、見ていてかわいらしい。









「本朝廿四孝」は、謙信と信玄の争いの中でお話だが、謙信の娘、八重垣姫と信玄の息子勝頼のラブストーリーを中心に進んでいく。面白いのは一度も会ったことがなく、許婚といわれた勝頼の絵姿を毎日見ている八重垣姫が、死んだと思った勝頼そっくりの花師に会い、(実は死んだのは偽者で本当の勝頼)、あなたでもいい、なんて詰め寄る。


でもうすうす、本物ではないか気がつき一途に訴えると、隠し通せない男勝頼は、本物であることを認める。





もともと花師として隠れて謙信の周りを探っていた勝頼を謙信は実は勝頼と見破るが、知らないふりをして「信玄への使いとして、花師である勝頼を登用する。そこで花師としては不釣合いなりっぱな格好が妙に似合っていたので、姫も勝頼と見破ってしまったのだ。死んだと思った許婚が生きていたわけだから、姫は大感激!

幸せもつかの間、使いとして旅立ってしまう勝頼。




でも、謙信の謀略を知り、彼を殺そうとする追手が近づいていることを知らせるために、諏訪大明神に頼む。


すると、その使いとしての狐が現れて、姫を助けて遠い道のりを知らせにいくわけである。



姫が願いをかけると狐火といって火の玉がゆらめいたり、なぜか姫が狐のようなしぐさをしたりと怪しい様相になってくる。



ちょうどこの日は、人形使いの五世豊松清十郎の襲名披露の口上があったが、彼の八重垣姫は素晴らしかった。特に場面、場面での彼自身の早代わりがたくさんあり、あっという間に裃と着物の色が変わっていたり、と見せ場の多いものだった。





やはり最後に狐が勢ぞろいするところは圧巻、たくさんの狐に守護されながら氷の張った諏訪湖を渡って知らせにいく。








両親が蓼科に住んでいるので、諏訪湖については親しみ深い。


諏訪湖に氷が張ると神渡り(みわたり)という神事があり、諏訪神社から神様をお連れする神事が行われる。まさにこの場面を思い浮かべ、狐と一緒にわたる八重垣姫を思うのである。


それにしても八重垣姫の思い、女の念はすごいと思う。
もともと会ったことがなく絵姿だけを思い焦がれていた訳だから余計に執念が強くなるというのか、本物に会ったら最後、神を頼り、狐の導きとともに男を助けに行くわけである。

人の思いは何事をも越えることができるのだ ・・・・  ここでは人形さんだけど。

火曜日, 8月 26, 2008

Surf Girl に挑戦 !

Surf Girl という年ではないのでちょっと恥ずかしいのだけれど、前からずっとやってみたいと思っていたサーフィンに挑戦してみた。


思えばいろんなスポーツをしてきた私。
サラリーマン時代は、ゴルフもする機会が多かったので、ゴルフにも良く行ったけれど、リゾートでやるゴルフ以外に関してはそれはもう大変、お金はかかるし、早起きしないといけないし、行くまでに時間がかかるしと大変なスポーツだった。


ダイビングもずいぶん前にライセンスを取ったけれど、これはリゾートに行った時にできればいいやぐらいの気持ちだった。
それでも自前のウェットスーツや器材を購入するとお金はかかる。

素晴らしいサンゴ礁があるところは別だけれど、近くの海にもぐりたいとは思わないのでなんとなく遠のいてしまう。


その点、サーフィンはボードさえあれば、あとは自然とお友達。

波に乗ることに憧れるというより、パドルで沖にでてぷかぷかしてると気持ちいいだろうなあ~って思っていた。



今回は葉山在住の友人宅に前日からお世話になり、朝からいろいろ活動ができた。

もちろん前日は一宿一飯の恩義ということでお料理は作ることに。
葉山駅前の魚屋さんで白身の魚と海老を仕入れて(すごく安かった!)アクアパッツァを作った。最後にリングイネを絡めて食べたけれど、ほんとにおいしい。
あとは前日から作ってたったラタテュイユと生ハムといちじく。


彼らの家は1年ちょっと前に建てられた素敵におうち。
ギリシア風をイメージしていて、白いしっくいの壁が明るくて海の側の家にぴったり。

もちろん海は目の前なので、外にもシャワーがついていてサーファー仕様になっている。

とにかく、水着のままボードを持って海にいけるというロケーションは素晴らしい。
この日の天気は曇りだったので、暑すぎず波も穏やかで初心者にはちょうどいい。

友人の家にはいろいろなボードがあり、日本でも珍しいというパドルボードにまず乗ってみた。このボードはパドル専用なので、大きくて浮力のあるボード。
手をクロールのようにするだけですいすいと進む。
でも手だけなのでもちろん疲れてくるが、そんな時はしばらくぼーとする。

沖まで出ると見えなかった江ノ島もよく見える。
そしてお魚が跳ねる。ぼらだそうだけれど、ぴょんぴょん跳ねている。
また沖から眺める景色はまた素敵だった。
いつもと違う風景。こんな感じで海を楽しめるのはいい。

今度はロングボードに乗り換えてパドリング。
先に練習していたので以外に楽にできた。

それにヨガをやってきたお陰か、バランス感覚と背筋と腹筋があるのでやりやすいのかも。
そういえば、有名なプロサーファーもヨガをやっているというし、ヨガとサーフィンは両方やるとマッチしているスポーツなのかもしれない。

今回は波のないところでの練習だったので、次回は少し波のあるところでやってみたいと思った。


そしてもうひとつ嬉しかったこと。
友人のお宅に泊まらせてもらったお陰で、葉山のおいしいパンやさん「ブレドール」のパン食べ放題に行くことができた。憧れの食べ放題。

なんと10種類も食べてしまった。
だって、焼きたてのパンがどんどん出てくるわけだから、ついつい手がでる。
飲み物とスープかサラダがついて1200円。

お得すぎ~!!

もちろん自宅用のパンも買って帰りました~

最近流行りのデュアルライフ。
私も早く実現させねば!!

リゾートデュアルライフに興味のある方はこちらまで


いろいろ相談に乗ってくれますよ~

エンジョイワークス

<追加情報>
七里ガ浜にできた世界一の朝食(パンケーキ?)を作るとかいうオーストラリアからきたお店「bills」は1時間待ちでした。

木曜日, 8月 14, 2008

仙丈ケ岳のお花畑





まるでアルプスお花畑?というような景色、雪渓と高山の可憐な美しい花々を見た。
アルプスといっても、南アルプスの仙丈ケ岳だ。

母との登山だったので、飯田の北沢峠から登る山として甲斐駒ケ岳にするかどうか悩んだ結果、頂上に小屋のある仙丈ケ岳にする。登山経験者の方々に聞くと景色が様々に変わり歩いていても楽しいからと余裕をもって一泊二日で登ってみようということだったから。


南アルプスといえば、3年前の北岳ー間ノ岳ー農鳥岳の白峰三山縦走を思い出す。

登山経験もあまりなかったけれど、ヨガで鍛えた体力には自身があったので、無謀にもテント泊での縦走を経験。ところが、シュラフと食料を入れた15キロは越えたザックを背負っての縦走は相当過酷で、北岳の小屋にはなんとか予定どおり到着できたのだがどうも食欲がない。

なんとかがんばって歩いたのに、せっかく持っていった食事はなかなか食べられなかった。後で見た写真を見るとめちゃくちゃ顔が膨らんでいたので、そのときすでに高山病にかかっていたのだ。にもかわらず、その後3日間歩き続けたのだから、最後の下山、奈良田への行程はもうへろへろだった。

下山後に見た足は大根のように膨らんでいて異様だったし、翌日はみぞおちあたりが痛くて歩くのも大変だったぐらい。

念のため病院に行き、高山病だと診断された。

高山病はそのまま無茶をすると心不全や肺水腫、脳水腫になってしまうから気をつけるようにと怒られた。

今回は母と一緒にゆっくり登り、仙丈ケ岳の頂上小屋に一泊である。
途中、滝があったり、雪渓があったり、お花畑を見たりと楽しい。

そして南アルプスの水は冷たくてほんとうにおいしかった。
また翌日見た朝焼けも素晴らしいものだった。

富士山に、八ヶ岳、向かいには北岳、奥には塩見岳が見えた。
頂上に泊まると雲上の素晴らしい太陽を拝めることが何よりも嬉しいしありがたいと思う。




翌日の下山後は、登山口近くに最近話題のスポット、ゼロ磁場があるという伊奈山脈の一部、文杭峠に行ってみた。車1台通れるぐらいの細い道を行くと、駐車場のある峠に出る。


この駐車場のすぐ側は、地元の村興しのような場所になっていていまいち。
でもそこから砂利道を少し行ったところに、滝の流れるすばらしい場所があった。

すでに何人かの人がござを広げたり、デッキチェアを並べてりしている。
いい気のでる場所ということで、しばらくじっとしているみたいだ。


確かに地面からいい気が流れている。
ここは日本を分断する「中央構造線」の真上にあるらしい。

なので、エネルギーのぶつかりある場所、プラスとマイナスがぶつかるゼロ磁場としていい気が流れているのだ。

滝から流れる水は甘くて、とてもおいしい。
しばらく裸足になって素足を浸しているのもとても気持ちよくて癒される。

登山の疲れもあっという間に取れるようだった。
もちろん帰りには高遠の温泉に寄った。
いつも眺めている山として甲斐駒ケ岳に登ろうと思っていたのだが、その隣の仙丈ケ岳はすばらしいお花畑と景色に恵まれたとても楽しい山で、いい夏山登山になった。
高山植物ファンの母も大満足で、今回だけで「夏の高山で見れる花写真集」ができてしまうほどだった。
秋には甲斐駒ケ岳に登ろうかなあ~

金曜日, 8月 08, 2008

義経千本桜 - 海老蔵の源九郎狐


7月の歌舞伎見てきました~

もちろん、玉三郎と海老蔵が出るので、いつもの歌舞友と出かける。

席はもちろんいつもの「だらしなシート」←歌舞友が名づけている




西の桟敷の一段上の席なので、花道は見えにくいが畳シートに堀炬燵式なのでかなりリラックスして見える。花道を見るときは前のテーブルが上げられるので立ち上がってみることができるのだ。

今年の歌舞伎は毎回「義経千本桜」をやってきたが、7月の昼の部はクライマックス、「鳥居前」、「吉野山」「川連法眼館」を通しでやってくれる。

それも佐藤忠信実は源九郎狐を海老蔵、静御前を玉三郎が演じる。



義経は追ってきた静御前に宮中から拝領した初音の鼓を預け、自分を追わないように梅の木に縛り(ちょっとシュール)立ち去るが、そこに鎌倉方の追手に引っ立てられようとしたところを、佐藤忠信に助けられる。


その後、義経を慕って吉野山の川連法眼のもとへ向かうが、忠信の姿が見あたらない。鼓を打つとどこからともなく忠信が現れる。(実は本物の忠信ではなく源九郎狐)


先に川連法眼館に到着した義経が、本物の忠信に静御前はどこかと訪ねるがもちろん彼には何のことだかわからない。そこに静御前も到着し、道中一緒にいた忠信は誰かと義経から詮議を頼まれる。

やがて鼓を打つと偽忠信が現れたので切りかかろうとする。

その頃には美しい武者の姿から、子狐らしい素振りが少しずつ現れる。

実はその鼓の皮は、自分の父母だという。

幼い頃に引き裂かれた親子であるが故に、離れられずにここまで来たのだ。

哀れに思った義経は、その大事な鼓を源九郎狐に持たせることにし、喜び勇んで狐は山に帰っていく。


もちろん、玉三郎の静御前は美しいのだが、忠信の海老蔵がまた素晴らしかった。
忠信の時の若武者らしい精悍なカッコよさから、狐への変身。

鼓を手にしたときの子狐らしい演技は、かわいいという感じではなかったけれど、舞台の上から回転して飛び降りたり、舞台廊下の桟に飛び乗ったりとアクロバティックな演技に驚嘆。というのも彼は身体が大きいから迫力があるのだ。

歌舞友いわく、猿之助の演技にはまだまだ及ばないということだったが、十分楽しめたし、宙乗りも見ることができた。

最後に狐が山に帰っていくところをワイヤーで歌舞伎座3階ぐらいまで吊って移動するのである。

我らが席は西側の二階だったので、ほぼまん前で迫力の演技を見ることができたのである。もう歌舞友も隣のおば様も大興奮。


いやあ、ほんとによかった。


昼の部はどちらかというと玉三郎の出番は少なめ。
きっと夜の部の「高野聖」の妖しい女役に気合が入っているのだろう。

歌舞伎座では初めての上演ということでかなり人気が高い舞台になったようだけれど、私はちょっと怖いので、海老蔵の狐を見ることにしたのだ。



帰りに今茶藝にこっている友人のために、新マルビルにできた茶藝パフォーマンスが見れる「四川豆花飯荘」で早めの夕飯をいただいた。ここの人は長い長い口を持ったお湯の入ったポットを持って頭に乗せたり、背中からまわしたりしながら茶碗の中にお湯を入れてくれるのだ。

激しくてお湯が飛んだりすることもあるけれど、大体はうまく入れてくれる。
その演技というのかパフォーマンスを見るだけでも楽しい。


なんだかアクロバティックな1日だった!


その前に丸の内で見た素晴らしい夕日を見た。
素晴らしいけれど、少し妖艶な妖しい夕日だ。

火曜日, 7月 29, 2008

日本美術の巨匠対決


行きたかった展覧会のチケットをいただいた。
東京国立博物館の平成館で開催されている


「対決-巨匠たちの日本美術」 である。

岡倉天心らによって創刊され、現在でも刊行されている世界で最も歴史のある美術研究誌である「國華」120周年記念の展覧会である。


面白いのは鎌倉時代から近代に至る日本美術の巨匠たち、絵師、仏師、陶工らの作品をライバルとして二人ずつ組み合わせて紹介してくれている。


全てが国宝、重要文化財級の作品ばかりである。

ほぼ同時代に活躍した同じジャンルの作品を対比させることによって、新たな発見があったり、自分の好みを改めて確認できたと思う。


檜の絵を描いた狩野永徳と松林を描く長谷川等伯を対比したり、禅宗の尊師を描く雪舟VS雪村。


茶道ではなじみのある初代長十郎の茶碗と、安土桃山時代に芸術集団を率いた本阿弥光悦のの茶碗を対比。 光悦は書や絵もたしなむ多彩な人だったので、六歌仙の和歌を書いた巻物に、下絵として鶴の絵を宗達が書いたという「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」は素晴らしかった。


焼物の野々村仁清 VS 尾形乾山だったり、江戸時代の仏師、円空 VS 木喰だったり、奇想の画家として人気上昇中の伊藤若冲 VS 曽我蕭白 等等・・



作風としては宗達がいいなあ~とか、等伯がいいなあ~とか、円空さんの素朴な仏像がいいなあ~とか・・・ いろいろと楽しめた。


もちろんお茶を習っている身としては、長十郎や光悦の素晴らしい茶碗を見ることができた。


印象的だったのは、日本の絵は襖に書かれたこと。雄大な景色や大胆な動物や季節の草花や自然の風景を何帖にもわたる襖絵や屏風に描き、昔は部屋と一体化していたのだろう。日本独特の美意識、畳には何もおかず、襖により仕切った部屋の数々を飾っていた絵たちを想像する。


襖絵ではなく軸についても部屋中に飾るということはなく、床を作り、その空間に合うものを掲げたわけだから西洋の文化とは違うなと実感する。


朝日新聞のサイトに作品と巨匠たちについて詳しく載っている。


http://www.asahi.com/kokka/masterpiece/index.html



それにしても岡倉天心の「國華」創刊の辞


「美術は國の精華なり」

は素晴らしい言葉だと思う。

そういえば、以前見たドキュメンタリーで廃仏毀釈により荒れ果てた日本の寺にあった仏像を丁寧に修復し、文化財指定の基礎を築いたのは岡倉天心だったという。


日本の美術界にとってなくてはならない存在の方だったのだと思う。

もちろん帰りには、法隆寺宝物館による。

先ほどの喧騒とは打って変わって、ひっそりとして静かな空間である。

隣にはホテルオークラのカフェも併設されているので、ランチを取ってゆっくりしてから帰ることができて大満足。

木曜日, 7月 24, 2008

おいしかったクスクス

yukoさん宅のディナーに伺う。


去年は旦那様の手料理であるレンズ豆のスープをいただき、フランスの夕べを満喫した!記憶がある。



今回は旦那様お手製のクスクスをご馳走してくれるそうなので、いそいそと伺う。

まず何よりも嬉しいのは、yukoさん宅にはおいしいオーガニックワインが揃っている。


まずは素晴らしいスパークリングをいただいてから、ルッコラ(大好き!)とトマト、モツァレラのサラダとシイタケと生ハムのオーブン焼き。


そしてクスクスが登場~

クスクスはアフリカ生まれの小麦粉でできた細かいパスタなのだけれど、モロッコやチュニジアでよく食べられるから、フランスではとてもポピュラー。

笑えるのだけれど、クスクスはおコメやパスタのような役割で、それに合わせる煮込み料理が必要なのである。ご飯にカレー。パスタにソース?
なのでメインはやっぱりクスクスを食べるための煮込みがメイン。

旦那様のレシピは、チキンをベースにした野菜いっぱいのトマトの煮込み。
それに素晴らしいコンディションのラムチョップとチョリソーを添えて。


なんだか私の好きなお料理ばかりで幸せ。

またまたフランスの夏の夕べのようなディナーに大満足。

ワインも沢山飲んでしまいました~

いつか葉山に小さなコテージがもてれば、夏の夕べにお庭でいただけると素晴らしいなあ~と夢想する。でも、もちろんお家の中でも大好きな友人とおいしいお料理がいただけてとても幸せな一時だった。


そういえば、彼らの結婚式に出席するためにフランスに行ったときに買ったクスクスがまだ残ってたっけ? 作らなくっちゃ!

Yukoさんから聞いた広尾のおいしいケーキ屋さん、コヌレ広尾でデザートを買った。

夏らしいグレープフルーツのケーキがとってもおいしかった。
夏のディナーのデザートにぴったりだった。


木曜日, 6月 26, 2008

葉山のおさかな


いつかは住んでみたい場所、葉山。

駅からは遠く、バスや車でないといけない分、のんびりしていてリゾート気分も味わえる。でも東京から高速にのると約1時間で海もあり山もある別世界に行くことができる。
なにかよい気が流れているような、とてもよい空気とおだやかな気候。


柑橘系のレモンやオリーブの木も似合いそう。
私の好きな地中海沿いの町にも似ている。


先日は雨だったけれど、友人と葉山を訪れた。

途中でひどくなったら止めようね、なんていっていたけれど、所詮途中からは引き返せない。雨のときは雨のときでよい過ごし方がある。


車の中でおしゃべりをし、到着してもゆっくりお茶を飲んだりおしゃべりに花を咲かす。
ゆっくりとした時間が似合う。

もちろんメインはおいしいお魚を食べる。

最近のお気に入り、佐島マリーナ側にある「はまゆう」でお魚を食べる。
前回行ったときも感動したのだけれど、地のお魚づくしのお刺身は絶品。

白身やいかが好きな私にはぴったりなのだ。

焼き魚も大きなかますとさわら。
普通町にみかけるサイズとはぜんぜん違う。
友人の9ヶ月になるベビー、けいたくんもおいしそうにたくさん食べた。

赤ちゃんは正直。おいしいものがわかるのだ。
そういえば先月、久しぶりに葉山郵便局側の「うりんぼう」を訪れた。ここもおいしい食事がいただける。
以前は日影茶屋で働いてらしたという方が、地のお魚を使った和食を作ってくれる。小さなお店だからすぐにいっぱいになるが、いつ訪れてもおいしいご飯が食べれるので、すっかりファンになってしまっている。


(←稚鮎、こごみ、うど・・)
(すずめ鯛の昆布〆、きす→)
(←つみれのお碗)

ほんと葉山のお魚たちはおいしいですねえ~
地のものをいただくのが一番のご馳走。










木曜日, 6月 12, 2008

団菊祭り- 久しぶりの海老様


先日和歌山の素晴らしいびわをいただいた。旬のびわはとてもジューシーで甘酸っぱくておいしい。

初夏の味を堪能。
びわの葉のお茶は身体にもいいらしい。


ずいぶん前に書きかけてそのままになっていたのだけれど、ちょっと前に歌舞伎座団菊祭りの千秋楽を見に行った。


毎年、団十郎と菊五郎一派が一緒に登場するのだが、今回は義経千本桜の中の「渡海屋」「大物浦」に久しぶりに海老様が出るので、いつもの歌舞友といつものだらだら席(2階の桟敷の一段上、畳敷きに掘りごたつ風になっている楽チン席)に座る。


海老蔵の役は平家方の武士だが、壇ノ浦の合戦で実は入水せずに生き延びた安徳天皇をかくまって船宿の主人に収まっている役。(もちろんフィクション)


最初に登場したときは、船宿の主人なので町人の親分風というのがまた格好いい。着物の上着をひっかけた着流し風、タバコを吸う感じは浮世絵の人!という感じ。



その後義経一行を見逃したけれど、(それはもしかしたら味方になるかも?という算段)その後結局義経と戦い、碇(いかり)をまいて果てるのだが、主人である安徳天皇がまたひどい。5歳ぐらいの坊やが演じているのだけれど、子供らしい残酷さというのかもちろん主人だから仕方ないけれど、「義経の提案で天皇が義経方につけば守ってくれるというから義経についてくよ~」とあっさり言われてしまう。


必死の思いでお守りしてきた主人である天皇に、最後は見捨てられ入水するわけだ。


真っ白だった武者姿が、最後は血だらけになって


「昨日の敵は今日の味方・・・・」と言って死んでしまう。



安徳天皇が生き延びて、義経についていくというお話だけれど、なんだか切ないというか、残酷なお話。



その後の「極付幡随長兵衛」でも結構悲しいお話。旗本奴という武士方の若い衆と町奴という町人方のいざこざで、明らかに旗本奴のほうが悪いけれど、町方の親分が殺されるとわかっちゃいるけど武士の家に行って殺されるという話。


ストーリーだけ書いているとひどいじゃないの?といことだが、これってその頃の町人の気持ちを代弁しているのだろうか?とふと思った。死ぬとわかって親分を送り出し、最後は棺おけを持って迎えにいくなんて・・・


よくあった話ではないかもしれないけれど、町人の気持ちが入っているから歌舞伎の題材にもなるのだろう。


歌舞伎って、楽しい舞踊意外はハッピーエンドが少なくてなかなかシュール。



シュールといえば、7月の歌舞伎は、玉三郎と海老蔵オンリーで昼は義経千本桜と夜は泉鏡花の「夜叉ヶ池」と「高野聖」。


泉鏡花の話ってかなりシュールで怖いのです。


今日駅で見かけたポスター。


これもかなり怖いです。



私達は今回は昼の部を見に行くことにしてますが・・・








水曜日, 5月 28, 2008

ルッコラ my favorite


友人のお父様が作っているルッコラを袋いっぱいたくさんいただいた。

自家菜園でたくさん取れたそう。

ルッコラには目がない・・ほど大好きな葉っぱ。
スーパーでは最近よく目にするようになってれど、ビニールに数本入っている感じ。


ハーブコーナーでロケットという名前でも売られている。





食べるとちょっとほろ苦い。


よく胡麻の味がするなんて言われているが、これがほんとにオリーブオイルとの相性がいい。


イタリアに行くと大体、Insalata di rucola e pomodoro なんていうサラダがポピュラー。
とはいえ、ルッコラの葉っぱをちぎってトマトと一緒に出てくるだけのシンプルなもの。
もちろんドレッシングは自分で適当にやる。



オリーブオイルとビネガーと塩と胡椒セットがテーブルには備えてあるから、好きなようにかけるわけ。

昔からオリーブオイルは大好きだってけれど、最近は身体にとてもいいことも知った。

オイルにもいろいろな種類があって、トランス脂肪酸を含んだオイルは最悪。


例えばファーストフードで使われるものや、お店で売っている加工品は大体そういう油を使っている。





身体にいいのはオメガ3をもつ、青背の魚の油やナッツ、オリーブオイルにアマニオイルはよい油なのだそう。


詳しくはこの本に書いてあります。

「心臓病・糖尿病・がんの原因は慢性炎症だった」
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4534039263



こないだの餃子事件でも思ったけれど、結局加工されたものを食べるのではなく自分の目でわかる食品、どうやってきたのかがわかるものを使って自分で作るのが一番いいということがわかる。





だってこんなにおいしいんだもの。



それに関連して、先日教えていただいた本。


「いのちの食べかた」
http://www.amazon.co.jp/gp/product/465207803X



この本は小学生向けなのだが、大人が十分に読める本。


食卓にのぼるお肉たちがどうやって来るのかをちゃんと知ろうというもの。
こんなの大人だってわかっていない人が多いと思うのでとても良い本だった。



人間も地球のいのちの連鎖の中で生きているということ。


どうやって人間の口に入るのかを知り、命をいただいているということを自覚させられるいいものっだった。





お父さんほんとにたくさんのルッコラをありがとう!
大事に育ててくれた野菜だから、ほんとにおいしかった。



またよろしくです~


なーんて!

金曜日, 5月 16, 2008

ホワイトアスパラガス


いやあ~

先日友人の誘いでランチに行ったドイツレストランで、今まさに旬であるホワイトアスパラガス食べた。

なんでもドイツから空輸しているそうなのだが、特別にランチプレート(1300円)につけてくれるという。
←大きいでしょう!
マダムが

「何本おつけします?」
と聞くので、

1本もなんだから、

「では2本で!」

とオーダー。


すると中から、シェフが出てきて、

「こんなんです!」
と、空輸されてきた生のアスパラを披露してくれた。

かなり太くてりっぱなアスパラ。

食べ方だが通常ドイツではゆでたアスパラをオランディーソース(卵で乳化したマヨネーズみたいなソース)で食べるそうだが、今日はできないということでバターソースでいただいた。




なんともいえず、甘くておいしい。

あまりに太いのでいつものアスパラとちょっと違う。

ドイツレストラン&お天気のいいランチ&その後の仕事ものんびりモードだったので
ビールも一杯オーダー。

数年前に行ったドイツでよく見かけたラベル、Bitburgerである。
すっかりいい気分のランチになったわけだが、お会計に愕然。

なんでもアスパラはグラム売りだということで、3人で6本、680グラム。
かなり大きいので量もあるけれど、お代がなかなか素敵でした^_^;
6本で9690円だから、1本1615円 !!

ランチプレートより1本の値段が高かったわけ。

ふう。
通りでマダムの機嫌がいいと思った・・

旬だし、空輸だし、おいしかったけど・・・なかなかいい勉強になりました。

でもレストランの接客として、マダムも1本これぐらいの大きさで、こんな値段ですよというべきよね。
ランチの客なんだしね。

先日久しぶりに行った新マルビルのランチも仰天だけど。
浅草の老舗洋食屋さんのハンバーグが1500円、ライスは別で300円。
スタバのようなシアトルのコーヒーショップのカプチーノのショートサイズが480円。
ベーカリーの胚芽入りクロワッサンがおひとつ280円(小さい!) →



ミッドタウンにあるSADAHARU AOKIのクロワッサンにも面食らったけど。
確かエシレバター入りとかで400円以上していたかも。 →

最近の食料物価が上がっているというのとは別の価格帯というのか。
ビルの地代込みなのかもしれない。


私は個人的に近所にあるメゾンカイザーのパンが大好き。
こちらのクロワッサンは大きくても180円。
フランスから小麦粉も輸入して作っているらしいので、とってもおいしい。
でも最近大きさが小さくなったような気がするけど、店員さんはそんなことないって言う。
輸送代や輸入食料品の価格は確実に上がっている。
私の大好きなディチェコのパスタも安いときは200円ぐらいで買えたのが、最近は298円とか。
今後はもっと大変になるのは目に見えている。
なんとか日本で自給する手立てをしないといけないと真剣に思う。

土曜日, 5月 03, 2008

本物の芸によるコラボ















久しぶりに素晴らしい番組を見た。
NHKの教育でやっていた番組なのだが、能楽師の梅若六郎と伝説のプリマンドンナ、マイヤ・プリセツカヤのコラボレーション。それも上賀茂神社を舞台にラヴェルのボレロを尺八と鼓と篳篥で奏でた中での、春を演じた舞台だった。

六郎が鷹、プリセツカヤは桜の精、そして藤間勘十郎は蝶を表現した完全に3人の即興で演じたものである。まさに二度と同じ舞台はないというものだった。

老いた桜の木が見事な花をつける、そんな感じの表現をを還暦を迎えた六郎と83歳だというプリセツカヤが演じる。まさに芸に全身全霊を傾けてきた本当の芸の域を見たような気がした。

プリセツカヤといえば、ボリショイバレエの伝説のプリマドンナ、瀕死の白鳥を踊れば右に出るものはいない、素晴らしい表現力を持った人物である。
バレエと能と舞、それに西洋音楽を日本の楽器で奏でる。入り混じったものであるけれど、本当の芸は素晴らしいものをむ生み出すんだということを見せ付けられた気がする。
まさに国や人種を越えた本当の感動を呼び起こすものだった。
テレビだというのに涙が流れる。
本物はすごいと思った瞬間だった。

金曜日, 4月 25, 2008

春のお散歩 - 花いろいろ

最近は家の近くや町を歩いていると楽しい。
桜の季節も終わると新緑の緑が美しく、様々な花を見ることができる。

注意してみると、街にはいろいろな花が咲き乱れて、まさに春爛漫。




特に桜が散ってしまうと、街路樹として植えられているハナミズキの白、とピンクのが美しい。

今まではあまり意識したことはなかったのだが、街のいたるところで見ることがきる。
そして、建物の際や塀沿いに植えられているつつじ。

赤やピンクや白の花、花。




先日要があり久しぶりに訪れた丸の内。

この辺の変りようには目をみはるものがあるが、丸の内仲通(有楽町から大手町まで抜ける道)の両側は、今や高価なブランドやファッション系のお店が立ち並ぶようになった。
そして歩道もきれいに整備され、オブジェのようにいろいろな花が植えられている。

これらの花は根付いているのではなく、その場その場の切り花のように街を飾る。


とはいえ、花がたくさん飾られるととても華やか。



街歩きのついでに、久しぶりに鈴木玄太さんというガラスの工芸作家の作品展を見に行った。

作品展は、銀座の並木通りにある「エポカ」という女性ブランドのビルの地下にある「日々」という陶芸のギャラリーである。


玄太さんとは3年ぶりぐらいだろうか?
京都出身の方なのだがヨーロッパで修行され、現在は富山の福光に工房を持ち作品を作っている。
作品のほうもますます磨きがかかり、素晴らしいものがたくさんあった。



彼のガラスは日常使える杯やグラス、小鉢や大皿、特に曲線の美しい花瓶が目立った。
壁にかける花瓶は、ガラスなので、活ける植物の茎や根を見ることができる楽しみがある
またガラスを通して後ろの壁の色を見ることができる。
これはまた土モノとはまったく違う風合いで面白い。

私はというと、花瓶とずいぶん迷ったけれど、結局飲めます!という感じで、ワイングラスとぐい飲みを購入。

ぐい飲みは玄太さん得意のつぶつぶがついているもの。

これで冷酒を飲んだらおいしそうである。


初夏を感じさせる美しい作品ばかり。


Genta Glass