7月の歌舞伎見てきました~
もちろん、玉三郎と海老蔵が出るので、いつもの歌舞友と出かける。
席はもちろんいつもの「だらしなシート」←歌舞友が名づけている
西の桟敷の一段上の席なので、花道は見えにくいが畳シートに堀炬燵式なのでかなりリラックスして見える。花道を見るときは前のテーブルが上げられるので立ち上がってみることができるのだ。
今年の歌舞伎は毎回「義経千本桜」をやってきたが、7月の昼の部はクライマックス、「鳥居前」、「吉野山」「川連法眼館」を通しでやってくれる。
それも佐藤忠信実は源九郎狐を海老蔵、静御前を玉三郎が演じる。
義経は追ってきた静御前に宮中から拝領した初音の鼓を預け、自分を追わないように梅の木に縛り(ちょっとシュール)立ち去るが、そこに鎌倉方の追手に引っ立てられようとしたところを、佐藤忠信に助けられる。
その後、義経を慕って吉野山の川連法眼のもとへ向かうが、忠信の姿が見あたらない。鼓を打つとどこからともなく忠信が現れる。(実は本物の忠信ではなく源九郎狐)
先に川連法眼館に到着した義経が、本物の忠信に静御前はどこかと訪ねるがもちろん彼には何のことだかわからない。そこに静御前も到着し、道中一緒にいた忠信は誰かと義経から詮議を頼まれる。
やがて鼓を打つと偽忠信が現れたので切りかかろうとする。
その頃には美しい武者の姿から、子狐らしい素振りが少しずつ現れる。
実はその鼓の皮は、自分の父母だという。
幼い頃に引き裂かれた親子であるが故に、離れられずにここまで来たのだ。
哀れに思った義経は、その大事な鼓を源九郎狐に持たせることにし、喜び勇んで狐は山に帰っていく。
もちろん、玉三郎の静御前は美しいのだが、忠信の海老蔵がまた素晴らしかった。
忠信の時の若武者らしい精悍なカッコよさから、狐への変身。
鼓を手にしたときの子狐らしい演技は、かわいいという感じではなかったけれど、舞台の上から回転して飛び降りたり、舞台廊下の桟に飛び乗ったりとアクロバティックな演技に驚嘆。というのも彼は身体が大きいから迫力があるのだ。
歌舞友いわく、猿之助の演技にはまだまだ及ばないということだったが、十分楽しめたし、宙乗りも見ることができた。
最後に狐が山に帰っていくところをワイヤーで歌舞伎座3階ぐらいまで吊って移動するのである。
我らが席は西側の二階だったので、ほぼまん前で迫力の演技を見ることができたのである。もう歌舞友も隣のおば様も大興奮。
いやあ、ほんとによかった。
昼の部はどちらかというと玉三郎の出番は少なめ。
きっと夜の部の「高野聖」の妖しい女役に気合が入っているのだろう。
歌舞伎座では初めての上演ということでかなり人気が高い舞台になったようだけれど、私はちょっと怖いので、海老蔵の狐を見ることにしたのだ。
帰りに今茶藝にこっている友人のために、新マルビルにできた茶藝パフォーマンスが見れる「四川豆花飯荘」で早めの夕飯をいただいた。ここの人は長い長い口を持ったお湯の入ったポットを持って頭に乗せたり、背中からまわしたりしながら茶碗の中にお湯を入れてくれるのだ。
激しくてお湯が飛んだりすることもあるけれど、大体はうまく入れてくれる。
その演技というのかパフォーマンスを見るだけでも楽しい。
なんだかアクロバティックな1日だった!
その前に丸の内で見た素晴らしい夕日を見た。
素晴らしいけれど、少し妖艶な妖しい夕日だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿