月曜日, 10月 26, 2009

蓼科の紅葉を見て思うこと






←横谷観音より









紅葉の蓼科に行った。


今年は早いのか遅いのかよくわからないが、もみじやさくらなど広葉樹の紅葉はたぶんピークに近いだろうか。





夕方に行ったので、柔らかに日を受けて黄色や赤が映える。

標高の高い白駒池の紅葉から始って、先日は横谷観音やビーナスライン。

今は女神湖や蓼科湖まで降りてきている。





蓼科の場合、赤や黄色の紅葉が終わると今度は黄色のカラマツの紅葉が始る。

全ての山を黄色く染めるような紅葉もまたとても美しい。








← 明治温泉から









今年は未だに台風の影響があったり、暖かかったり、寒かったりと、季節がなかなか進まない感じがしていたが、山間では確実に冬に向かっているようである。


先日、シンガポールな長年住んだ方が言っていたのだが、やはり季節がある日本はいい、と。

最初は暖かくて、料理もおいしくて、家にはプールがあったりと感激するのもつかの間、やはり季節のある日本が恋しくなるという。



確かに季節が変わると装いも変わり、いつどこで会ったかなどを思い出すにはいい。
いつも同じ服だと、いつだったか思い出せなくなる。


その代わり、日本いると季節ごとに衣替えするので衣類を洗濯して入れ替えてと大忙しである。
また、部屋のほうも暖房器具を入れたり、インテリアも温かみのあるものに変えたりする。
食べ物も変わる。旬のものを大事にして、寒ければ暖かいものを、暑ければ涼しく感じるものを出すのだから。


そしてその都度、季節に合わせた行事、花見や月見、節句に盆踊りとそれぞれに季節を感じるものがたくさんある。この季節が移り変わるというのは、日本人の感性、日本で生きるにはとても大事なのだと思う。

花鳥風月、季節の移り変わりを自然に感じることが、文化の成熟と継承につながるのだとつくづく感じる。

そして、日本に生まれてよかったなあ、と思うのである。