日曜日, 12月 16, 2007

プレクリスマスin蓼科




週末に両親のいる蓼科に行った。

金曜の夜は、両親の通う富士見教会が毎年主宰しているクリスマスコンサートを聞きに小淵沢にあるフィリア美術館に行った。

少し時間があったので、近くのリゾナーレ小淵沢というリゾートホテルに行くとそこはおとぎの国のようなクリスマスのイルミネーションで飾られていた。


東京では見慣れているライトアップだが、こちらもかなりがんばっている。
たくさんのランタンを地面におき、塔には網目状のライトをつけているらしく塔全部が光り美しかった。






クリスマスコンサートは今仲幸雄さんのバリトンによる賛美歌とパイプオルガンが素晴らしかった。今仲さんはドイツのバッハコンクール(1980年)で日本人として初めて優勝された方で、はりのある美しい声の方だった。


実は父がくれたCDで何度か聞いていたのだが、今回初めてライブで聴くことが出来たわけである。



今仲さんのCDの中に「感謝せん」という賛美歌があるが、私も大好きな曲のひとつだがいつも最後に歌ってくださるそうだ。そしてこの日も歌ってくださり生で聞くことができとても感動した。




翌日の夜は、一足早くクリスマスディナーということで家の近くにある忘我亭という創作フレンチのレストランにお邪魔した。


レストランといっても一軒家で一日4組しかとらないようなお店。そこはレストランだけではなく、ギャラリーにもなっているので素敵な器やアートが飾られていてとても居心地がいい。


また一日一組は泊まることができるゲストルームもあり、アートが飾られた素敵な部屋で眠ることができる。


お食事もアーティストが作った作品で出してくれる。



オーナーシェフが作る創作フレンチは、とてもヘルシーで素敵な取り合わせで考えられた野菜中心のおいしいお皿が出てくる。というのは、こちらのお店は基本的にすべてシェフのお任せだから。


フレンチだけではなく、少しエスニックな感じのものがあったり、昔の日本でも食べてたのではないかというヤギの乳でできた醍醐というクリームを使ってみたりと、とても想像力にあふれている。


そしてリゾートでは大変珍しいそうだが、彼がこだわり是非にと購入しているティエリーピュズラのオーガニックワインをいただくことがでた。


実はこの名前は友人のビオワインのインポーター、ヴァンクールでも扱っているワインだったので聞いたことがあったのだが、こちらのワインはティエリーピュズラとそのお兄さん二人でやっているドメーヌのヴァンドナチュール、自然派ワインということだ。もちろんビオで天然酵母を使い、最低限の防腐剤以外は入れないということなので、まったく悪酔いするはずもなく、すーと身体に入っていく。

ガメイとピノの赤ワインは、葡萄が自らもつ力でゆっくりと発酵させており、やさしい味だった。特に時間が経つつれどんどん味がまろやかに変わっていく。



素晴らしいお料理とワイン、そしてオーナー夫婦との楽しい会話を楽しむとあっという間に時間が経つ。時間はすでに11時近くになっていたが、外に出るとうっすらと雪が積もっていた。とてもおいしくて楽しい充実したプレクリスマスディナーになった。






翌朝は一面の銀世界。今年初めての本格的な雪

になったそう。雪の森は、静かで美しく朝日が当たるときらきらする。






おまけ


のスノーマン!

水曜日, 12月 12, 2007

京都 - 3日目



京都最後の日も快晴の素晴らしい天気。

今回は紅葉がメインということで、おそらく込み合っているのは覚悟のうえで、駅近くの東福寺に行ってみた・・・・が、案の定すごいことになっていた。


もちろん車は門前までは入れず歩くことになるが、すでに人の列ができ、警備の人がウ誘導している。





「今日も1万人でっせ~」

みたいなことを言っている!


東福寺は、ニュースなどの紅葉中継でも有名で、通天橋という橋の下が紅葉の海みたいになっていて、回廊を歩きながら紅葉を見ることができるのである。


なので、入場するために迂回路のようなものが出来ていて、さらに入り口の前はディズニーランドかイミグレみたいな通路ができていた。


気が遠くなるような列で、一瞬やめようかとも思ったがここまで来た以上行って見ようということになった。まるで、外タレのコンサート会場の列に並んでいるようだったが、妙な興奮を覚えながら黙々と歩く。




ただ思ったよりも早く回廊に行き着いたような気がしたが、そこは、すでにバーゲン会場と化していた。


人目橋から紅葉の渦を見ようと手すりに群がる人々。

その隙間から紅葉が見えたけれど、それはけして風流なものではなかった。


でもなんとか端のほうにポジションを見つけ眺めてみると、美しい紅葉の景色を見ることはできたが人のいない場所はなかった。


まあ、一種のイベントだと思えば、これもまた楽し。

日本人の紅葉と花見好きを実感。


今度は青葉の梅雨のころ、しっとりした緑の渦を見に行きたいと思った。




ランチは何の予定もしてなかったので、三条までいき俵屋直営のてんぷらやさん点邑を覗いてみた。

だめもとだったのだが、時間限定で入ることができ、3階の個室のような部屋でいただいた。


その後近くの俵屋のお店、ギャラリー遊形でお土産を買ってあの辺りをうろうろする。

宮脇賣扇庵で扇子を見たり、はし本できれいな和紙を見たり。

そして恒例のイノダコーヒーにコーヒーを飲む。

私はいつもミルクは入れないけれど、ここのコーヒーはなんだかミルクを入れるとコクが出てとてもおいしい。



最後は、また仏像ということで東寺に向う。

ここには、立体曼荼羅といって仏像がひしめき合っている講堂と、金堂がある。
冬の午後なので、すでに夕日の黄金色の光が差し込み、とてもきれいだった。
一緒に行った友人Y子の大好きな帝釈天は気品に満ちたハンサムな面立ち。

すべてが美しい、素晴らしい空間だった。


もちろん、いつものように伊勢丹で帰りの新幹線で食べるためのお弁当とお土産の阿闍梨餅を購入しようと思ったところ・・・・また、すごいことになっていた。

ひどい人ごみとなんと阿闍梨餅には長蛇の列が!

とてもじゃないけど並べない。

もしかしたら駅の売り場にあるかもしれないのでY子に先に見に行ってもらい、なんとか和久傳のお弁当はゲットした。

阿闍梨餅は最後の二つだったところをなんとか買えたそう。

和久傳のお弁当は、鯛の昆布〆のお寿司だったがこれがとても美味。
ゆっくり味わって帰りました。





ということで、この連休紅葉紀行はかなり盛りだくさんだったので、かなり濃密な楽しい旅行になった。
紅葉の3連休に出かけるのは初めてだったので、思ってもみない体験もあったし、秋にしか公開されない仏像もたくさん見ることができたのし、なんといってもずっと良いお天気だったのがよかった。


次の京都はいつになるかしら??