火曜日, 5月 26, 2009
今を感謝して生きる、ということ
面白いブログ記事を読んだ。
精神世界のお話であるが、いつも主張されていることはシンプルで「現状に感謝して生きましょう」ということ。
そして生きていればつらいこともあれば楽しいこともあるけれど、思いっきりこの生かされている時間を楽しんで生きましょう、と。
私は共感することが多いのでいつもチェックするのだが、最近の記事「流れに乗る」というのが面白い。
現状を満足しないように、絶えず不足感を人類にあたえる波動は実は月から来ているそう。
この作用におかげで文明が発達したとも言える。
でもこの数千年続いた月の作用が終わりを告げ、太陽による作用が始まる。
地球を壊すほど成長した文明は、一応の臨界点に達した事を意味し、「不足感による成長」を卒業して「現状への満足感」から生まれる文明の成長へと転換する。
なるほどな、とこの記事を読んで納得した。
確かにもっと欲しい、もっと便利に、もっと楽したいと、人間の欲望から文明が発達したと思う。
もちろん便利に豊かになってきたのは事実だが、同時に地球自体が破壊されるかもしれないものも人類は作りあげてしまった。
ちょうど、今、現代はその転換点にあるというのにも肯ける。
だって最近は便利便利よりも、わざわざ時間をかけたり、オーガニックの野菜や食物を好んだり、スローな生き方が好まれたりしている。
文明は少しずつ発達し、産業革命以降爆発的に現代の社会構造ができあがり、人口も増えて、便利になってきたけれど、そろそろ臨界点にきているのだ。
まさに産業革命以降、資本主義社会においてもっといいものを追い求めて、商業が発達し、社会は変化していったのである。
月の影響も大きかったというわけだ。
確か以前彗星探索家の木内鶴彦さんも同じことをおっしゃっていた。
巨大な彗星、月が地球の衛星になってから、引力が生まれ、心の変動や不安感など影響を受けることになったと。確かにタロットカードなど月が表す意味は、情緒不安とか気まぐれとかそんな意味だったよな気がする。
便利な世の中になり、人間のまわり、環境は大いに変わったのだろうけれど、実は人間の本質は変わっていないと、いつも思う。
特に古代の遺跡を見たり、昔の人の偉業を読んだりすると、私なんて及びもつかない。
そういえば宮崎駿の古いアニメ、「未来少年コナン」も未来の話だけれど、文明が発達し破壊され残った世界はシンプルな社会、どこかの村落というような情景が出てきたと思う。
この月と太陽の役割交代を感じ、流れに逆らわずに現状に感謝して生きること、これは本当に大事なこれからの私達にとって必要なことだと思う。
不足を感じて不平不満を言うよりも、「足るを知る」ことで現状に感謝すれば、いつのまにか幸せになってる、っていうことだろう。
将来の幸福なビジョンをイメージすることは大事だ。
でも、まずここに生かされていることに感謝することはもっと大事なことである。
日々生活しているといろんなことがあるけれど、感謝を忘れずに生きていきたい。
*冒頭の写真はいちごの美味しい頃にいつも母が作ってくれたフレンチトーストを思い出して作ったもの。
子供のときにおいしかった味というのは忘れないもの。
おいしかったり幸福な記憶を呼び起こす。
金曜日, 5月 15, 2009
ボーヌ、そしてパリへ
ブルゴーニュの中心地、ボーヌには有名な場所がある。
15世紀にブルゴーニュ公国の宰相ニコラ・ロランがフランドル地方を訪れたときに見た施療院を見てボーヌの街に建てられたそう。
ワイン畑を持っていてもちろんカーブもあり、今でもオスピスドボーヌの名前でワインが作られている。
建物はブルゴーニュ風の色とりどりの屋根瓦が美しい。
施設の中には小さなベッドが並び、その奥にはチャペル。医療器具や薬品が展示されていたりして面白いのだが、圧巻は最後の部屋にある絵。
もともと祭壇に掛けられていたそうなので、礼拝の時にこの絵を見て皆自分を戒めていたのだろうか。教会にはよくある絵であるが、当時の貧しい者たち、字が読めない者にもキリストの教えを伝えるためのものなのだろう。
この日のランチはボーヌの町にある和食やさん、Bisouでいただいた。
自然派ワインを多く取り揃えており、お刺身や寿司、とんかつなどもいただけるのだが、器も素晴らしいし、お料理もとてもおいしくてびっくり。雰囲気も抜群なのでとても人気のお店である。
翌日はピュリニーモンラッシェのすぐ近くの、サントーバンSaint-Aubinにあるジャンジャックモレルのカーブを訪れた。
とても美しい場所にあり、表の藤が満開である。
(冒頭の藤の写真は彼のカーブの表)
彼はとても穏やかで真面目で丁寧にワインを注いでくれる。
始めに飲んだ白はとても滋味深く、和食に合いそうと思った。その後の赤についても優しい味がした。
あれっ?これってもしかして赤だけど日本の刺身とか煮物に合いそうな気がする。
激しい肉、脂があったりこってりした肉を食べるときには必ずしっかりした赤がないと消化しない気がするのだが、それとは違い彼の赤ワイン、とっても和食にも合わせやすそうだ。
モンラッシェにはさまれた畑の葡萄だからか?
彼の優しい生真面目な性格から作られるワインだからろうか?
なんだか赤なのに新鮮。
あっさりした牛肉のたたきとか香味野菜のサラダ、これからの季節、夏向きということで屋外でのバーベキューなどにも合いそうである。
つい白やロゼを選んでしまうところだが、「夏でも飲める赤」という感じ。
新しい発見をしたような気がした。
最後の日は一日だけパリを散策。
5年ぶりぐらいだろうか、いつ来ても嬉しい街だ。
最初にモンマルトルを歩いて、サクレクールを見た。白亜の教会はいつ見ても美しいし、やっぱり人も多い。階段を登るごとにパリの街が見えてくるのも素晴らしい。
その後、パリでもたくさんの自然派ワインを扱っているという有名なワインショップ、Caves Auge カーブオジェを訪れた。
青い庇が目を引くがなんといってもワインの量。地震の多い日本では考えられない積み方をしているが下から上までたくさんのボトルが積まれている。
パリ住んでフランス語がわかれば毎日でも行ってしまいそうな店である。
夜はこれまた自然派ワインを多く取り揃えているというワインショップ兼ワインバーのLe Verre Vole ヴェルヴォーレに行く。
このお店は人気店らしく予約も大変のようだ。なんとか1時間半だけ滑り込みという形で入ることができた。とても狭い店内は座るのも歩くのも大変なのだけれど、あっという間に満席。その後もひっきりなしに沢山の人が訪れる。
こちらでは時間も短いのでハムとチーズの盛り合わせとアスパラ、それに絶品だったのが仔牛のカルパッチョ。まず日本ではお目にかかることはできないと思うが、ピンク色のお肉はとてもやわらかくて美味しい。こんな感じでワインを飲んでいたらほんとにあっという間に時間が経つ。
シンプルなのにおいしいのが一番。
そんなこんなでパリでの1日を朝から晩まで満喫することとなった。
あっという間のワイン紀行だったけれど、とても充実した楽しい旅になった。
これも友人のおかげ、感謝がつきない。
フランスのワインって難しいと昔は気後れしていたのだけれど、今回の旅でブルゴーニュを中心にいろんな生産者に会い、畑を見たり、カーブを見ることでフランスワインの奥深さを知ることとなった。
なんでワインが好きなんだろう?って考えると、それは食事と一緒に楽しめるからだ!
と改めて思う。
だって、大好きな人たちとおいしい食事を食べるには、絶対にワインがいる!
とっても楽しい時間を過ごすことができるから。
そして、おいしい自然派ワインを探して日本に届けてくれる彼らの仕事にも感謝。
いつもおいしいワインをありがとう~
水曜日, 5月 13, 2009
ブルゴーニュ 自然派ワイン紀行
とっても素晴らしい季節にフランス、それもブルゴーニュに行ってきました!
フランスのオーガニックワインを輸入している友人に伴って、フランスの田舎、ブドウ畑を見ることができたのだから、素晴らしい体験だった。
今までの私、特に学生時代からヨーロッパが大好き。
歴史と文化と美しい町並みにおいしい食べものが好きだから当然ヨーロッパ。
特にイタリアが好きだったから何度か一緒にフランスも訪れた。
貧乏旅行の場合は冬に航空券が安くなるので冬に行くことが多かったし、社会人になったらお休みは夏か秋に取ることが多い。
なので大体私のヨーロッパのイメージは夏から冬の季節になるわけ。
秋に訪れたプロヴァンスも素晴らしかったけれど、今回は春爛漫、若葉が美しいライラックと藤の咲き乱れるブルゴーニュはまさに風光明媚? ため息がでるほど美しい風景が重なる。
特にパリからブルゴーニュの中心の街ボーヌに向かう高速道路から見る風景は緑と黄色の絨毯のように見える。ちょうど菜の花の咲くシーズンだったので、菜の花の黄色と若葉の緑が交互に現れるのである。
ときどき牛が放牧されているのを見たりすると、フランスというのは農業、牧畜の国なんだなあ~と実感する。
フランスというのはパリだけは都会ですぐに田舎の風景になる。
高速道路を走るとよくわかる。
あっという間に牧歌的な風景が広がっていく。
1日目はボーヌに近い小さな村のホテルに宿泊。
17時過ぎに到着したのに日まだ高い。
ヨーロッパのいいところは夕方についてもまだ散歩ができるところ。
この時期で日が暮れるのが8時半ぐらいだろうか?
夏になると10時をすぎてもまだ明るいんだから、夜遊びたくなるのもわかる。
夏になると10時をすぎてもまだ明るいんだから、夜遊びたくなるのもわかる。
近くを散歩したのだが、石造りの小さな家々に春の花々がとてもきれい。
どれも古い家なのだが、窓の鎧戸はみなカラフルな色に塗られていてそのコントラストがとてもいい。
どれも古い家なのだが、窓の鎧戸はみなカラフルな色に塗られていてそのコントラストがとてもいい。
そぞろ歩くのがまた楽しかった。
翌日はポマール近くのディディエ・モンショベさんのカーブに伺った。
とてもきれいに整理整頓されたカーブで貯蔵の仕方を教えてくれたり、ラベルの貼りなども実演してくれた。オーナーのお二人はとても知的で優しいカップルでたくさんのワインをテイスティングさせてくれる。
同じ銘柄のワインでも年代が違ったり、貯蔵の仕方が違ったりして微妙な違いを感じ取る。
素人の私には難しいけれど、感じたままを感じるとてもいい機会だった。
その後、ボーヌからは東に位置するジュラ地方にあるアルボアという街を訪れた。
ここはフランシュ・コンテ地方に位置し、隣はスイスとの国境、レマン湖もすぐ側というところ。
ブルゴーニュで見た景色とはまた違う、緑の草原が続き小さな町が見え、牛の群れがたくさん・・・という光景が広がる。
もちろんあの有名なコンテチーズの故郷である。
日本では100グラム1000円ぐらいだけど、その5分の1ぐらいだろうか。(日本だとチーズには関税がかかるらしく、めちゃくちゃ高くなるのだ)
もちろん味もすばらしく、チーズに目がない私にはうらやましい限りである。
イルサンジェーHIRSINGER
チョコ好きな私に是非是非と友人が連れていってくれた。
アルボアの街で100年以上続く老舗のショコラティエなのだそうだが、4代目のエドワールはMOF(フランス国家最高職人)も取得しているという。ショコラティエMOFはなんと18名しかいないらしいからすごい。
もちろんとてもおいしくて、大事大事に食べたのだが、日本に帰ってきてどの友人に聞いても最高!の答え。あまりチョコを食べない人でも、本当においしいと言っていた。
帰ってから知ったのだが、今年の1月に伊勢丹が主催するサロンドショコラにも出店していたよう。
思いがけず本店を訪れることができたのだから感謝感謝。
その後アルボアから少し上がった小高い丘にあるフィリップ・ボールナールのカーブに伺った。
石造りのとても素敵な建物である。段差を利用しているため入り口から下に降りていくとひんやりした石のカーブでテイスティングをさせてもらう。
石に囲まれているのでかなり温度も低い。
こういうところでワインは熟成されていくのだろう。
ボールナール氏はとても明るくて気さくな感じ。ギターを弾いて歌も歌うそうだ。
アーティスティックな感性の持ち主らしい。
フランス語オンリーなのになんとなく言っていることがわかるから不思議。
フランス語オンリーなのになんとなく言っていることがわかるから不思議。
ラベルは彼の名前にちなんだ狐の絵が描かれていてかわいい。
自然派ワインの生産者の方々はみな情熱を持っていて、やさしくて、暖かい人ばかり。
そういう方々のワインを飲める幸せをひしひしと感じた。
知れば知るほど奥深いワイン。
彼らのワインに対するひたむきさやその背景にある努力、そしてパッション。
それらがワインを通して心にうったえてくるような気がした。
<続く>
金曜日, 5月 08, 2009
Over the rainbow !
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