金曜日, 10月 15, 2010
山と工芸とセレブな海-サルディニアのいろいろ
後からjoinした友人たちが是非とも、コスタスメラルダに行きたいということで 別荘から内陸を北上して北東にある往復400キロの道のりを行く。
コスタスメラルダはアラブ人が開発したといわれるセレブがヴァカンスを過ごす町。
地図でいうと左下から右上に行く感じだ。 簡単に400キロといっても、サルディニアの道は悪い。 中央を走る高速道路以外はほとんど山道が多く、大変なので途中ヌオロNuoro近くにあるサンルソッジョSantulussugiuに2泊した。
北上する途中、からすみの町カブラスのすぐ側にある突端にあるタロスによる。
ここにはギリシア時代の遺跡が残されており、素晴らしい海と遺跡が美しい。
この日はかなりの強風ですごい白波が見えたが、岬をはさんだ反対側はおだやかな海。
すごいコントラストだ。
突端にある場所なので、対スペインに向けての要所だったので発展したのだろうか? 素晴らしい遺跡が残されていた。
そして、小高い丘の上にある小さな石の町サンルソッジョSantulussugiuに到着。
サルディニアはイタリアで一番羊の多い場所らしく、羊飼いが持つ万能ナイフも工芸として有名だ。
ここはそんなナイフの工房があったり、ワイン畑やアグリツーリズモもある。
今までのどこの惑星?みたいな海辺の雰囲気とはまた違う。 小道が迷路のようになっていて中世の町に迷いこんだような気になる。
こちらでは素晴らしいアグリツーリズモにお邪魔して心のこもった素晴らしい手料理とたくさんの動物を見た。
高台の町からさらに上に登り、山の頂上に素敵な家と動物達が住むところだ。
アグリツーリズモのオーナーさんがホテルに迎えにきてくださったのが10時半。
で、食事が終わったのが17時ごろだっただろうか。
イタリア的な時間の流れと暖かいホスピタリティの感激の食事だった。
自家製のチーズや生ハム、近くで釣ったという大きな鯛やお肉の煮込み。
私達の他にオーナーの方の親戚や友人などが集まり、家族を含めて総勢20人以上だったと思うが、みんなで食べる食事はとてもおいしかった。
おいしくいただくには、やはりみんなで笑いながらしゃべりながら食べるのが一番。
それから、ヌラーゲという石で作られた遺跡を見た。
サルディニアには大、小あわせて7,8000はあるという先史時代の石の建造物だ。
石でできた家だったのか?何のために作られたのかはよくわかっていないらしいが、サルディニアを車で走っているとそこここにたくさんある。
草原の風景に石でできたヌラーゲを見ると、サルディニアの風景だということになる。 バルミニにあるヌラーゲは巨大で、世界遺産にもなっているそうだ。
翌日は途中ヌオロの木工細工の職人さんの工房を覗いた。 今回サルディニアに来るにあたり、日本でガイドブックを探したのだがほとんど見当たらず。 でも素敵な写真がいっぱいの旅行記をみつけた。
「サルデーニャ!」
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%83%87%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A3%EF%BC%81-%E6%B1%A0%E7%94%B0-%E5%8C%A1%E5%85%8B/dp/4062158418
この本にはたくさんの職人さんが紹介されており、こちらの本に載っていた工房だ。
サルディニアではたくさんのコルクの木があり、コルクで作ったお皿を普通に使う。 油や水をはじくので重宝するそうである。見た目も木そのままで素朴で素敵なので私もひとつ購入した。
そしていよいよ、有名なコスタスメラルダへ。
ここはずいぶん前、セレブな町とはわからず、ローマからフェリーで一度行ったことがあり、 本当に美しいビーチに感動した覚えたある。
やはり車の道がないので、小さな単線の電車で行き駅を下りた目の前がビーチだった。 確かカーラ・サビーナCala Sabinaだったと思う。
でも今回はそんなところへ行く時間もなく、有名なポルトチェルボPorto Cervoに行った。
さすがにすごい。マリーナにはヨットがたくさんあり、沖ではちょうど「ロレックスカップ」と言って大きなヨットの大会も開かれていた。
そしてモールにはブランドの数々・・・ きれいに作られた街だが、やっぱり自然そのままの美しい風景のほうがいいなとつくづく思った。
この辺りの海はブルーがはっきりしているからなのか、光に当たるとエメラルド色になるからだろうか?コスタ・スメラルダと名付けられたのは。
この日はちょっとした都会気分を味わうこととなった。
火曜日, 10月 12, 2010
サルディニアってどこ?
9月にサルディニアに行ってきました!
サルディニアSardegnaというのは、イタリア地中海に浮かぶ島。
島といってもコルシカ島のすぐ下にある四国と同じくらいの大きさの島なので、島という実感はあまりない。
日本人には「「ナポレオンが流された!」ということで、コルシカ島のほうが有名かもしれない。
サルディニアは、イタリア人が憧れる真っ青な海と自然がいっぱいの島。
地中海の真ん中に浮かぶ島なので、ローマ文化というよりは、地中海文明の影響を受けつつ、スペインの支配だったりしたこともあり、土着のサルディニア人の人たちは、イタリアで見る人とちょっと違う。
そして、素晴らしい工芸(金細工、編み籠、木彫り、陶器、織物 etc)があり、今でも様々な面白いお祭りが行われているので、素晴らしい民族衣装を着た人を見たりできる。ビーチリゾートだけではなく、他にもたくさん面白いものがあるわけだ。
そして何よりも手付かずの自然とサルディニア独特のおいしい食事も。
今回は友人の別荘でお世話になったのでジェノバから夜行フェリーでまず北端のポルトトーレスという港に着いた。そして一路別荘の近くの町、南西の位置するオリスターノOristanoへ向かった。
そしてすぐ近くにあるカブラスCabrasで当面の買い物をしたりしたのだが、ここは海辺の町、そしてからすみがとても有名なのだ。
からすみといえば、日本ではとても高価でなかなか手が出せない高級品だが、こちらではボッタルガといって主にパスタにかけたりして食されている。
お値段も手ごろなので、いくつか購入。
この日の夜は、早速生パスタのラヴィオリにボッタルガをふりかけたパスタをいただいた。
友人の別荘は、辺境といっては失礼なのだが、とても不便な分とても静かで落ち着いたところ。
8月のヴァカンスシーズンも過ぎ、人も多くなくゆっくり過ごせる。
また、海を眺める大きなテラスがあり、これが素晴らしい。
もちろん食事はここで食べるし、夕日を眺めたり、星空を見ることができる。
そして、海も素晴らしいのだが、近くにはヨーロッパでは一番大きいといわれる砂漠(砂丘?)がある。
夕日の頃に出かけていったのだが、「ここはどこ?」という感じ。
なんだか他の星に来たような、または「猿の惑星」みたいに未来へタイムトリップ?したような気分。
素晴らしい夕日を満喫した。
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