木曜日, 1月 04, 2007

おもしろ新年対談


例年のごとく蓼科の家で甥、姪っこたちのいる慌ただしいお正月。
私の家は大家族ではないし、親戚も少ないので親戚中が集まってのお正月というのはほとんど記憶がない。最近は両親のいる蓼科でのんびり過ごすことが多い。

1日はお雑煮におせちを少し食べたがあとはあまり変わらない。
昔は三が日はお店が閉まっていて大量におせちを作り、工夫しなくてはならなかったのだろうが、今は1日から初売りがあり、コンビニやスーパーは開いてるのだから。

でも昨日は諏訪大社にお参りに行ったりして新年らしく過ごした。


昨晩、ちょっと一息ついたところでテレビを見た。
お正月のテレビ番組自体あまりにもくだらないものが多いのでほとんど見ないのだが、たまたま五木寛之と塩野七生の新春エッセーと称して対談番組があった。
1時間の番組のうちもう半分ぐらいは終わっていたので全部は見れなかったが、これがなかなか面白い。なんだか対談というのに二人のトークがかみ合わなくて面白い。

一応進行役は五木のほうだったが、思想的には違う二人なのでまず意見の一致はない。
現在いる環境や見ている方向が違う二人だからか、対談の中で違いが鮮明にみれる。

塩野が興味深いことを言っていた。

ローマは目に見えるものはたくさん残したが、目に見えないものもたくさん残している。
”パックスロマーナ”1200年続いたローマにおける平和である。

自分個人の安全は戸締りをしたりしてなんとかなるが町や都市の治安は国家が守るべきだ。

なぜローマ時代の都市は平地にあったのかというと防御する必要はなかったのである。その代わり安全保障税なる属州税(10%)を払えばよかった。
覇権国として、異民族の統治に関して勝者の寛容と言われるものがあり、文化を残すことはかまわないが共生するための法律があった=ローマ法。
文化は大切、でも基本的なルールは必要である。

現在においても民族間、宗教間の対立、紛争等が絶えないという現実を前にいにしえのローマ人の考え方を今一度勉強するのもいい。

92年から書き続けていた「ローマ人の物語」最後の第15巻が刊行されたそうである。


対談の表題である「よく生きよく死ぬために」についてはあまり印象は残らなかった。
まあ、1時間の番組に中でもしかしたら前半部分で話されていたかもしれないが、所詮壮大なテーマであるし、ローマ人の考え方等のほうが私には面白かった。

4 件のコメント:

abovo さんのコメント...

私もその番組見ました。本当にかみ合わない対談で、聞くに堪えず途中で見なくなってしまいました。塩野氏は『チェーザレボルジアあるいは優雅なる冷酷』http://www.shinchosha.co.jp/book/118102/ 
を高校生の時に読んで面白いと思ったきり、それ以上は馴染めなかったんだけど・・・。
〜〜対談の表題である「よく生きよく死ぬために」についてはあまり印象は残らなかった。〜〜
とは名言!!

WATARU さんのコメント...

いつもブログを楽しみに読ませて頂いています。
とても枠の広い見識と、文章の上手さに、いつもどんな方なのだろうと想像しながら読ませ頂いています。

僕は正月にNHKで「青海チベット鉄道」やってたんで、たまたま見ました。
即座に乗ってみたいと旅の憧れに酔いしれましたが、同時に突然標高5000mの大地を横切るレールが今後のチベットにどんな風を運んでしまうのか。
それを時代と言ってしまえばそれだけのことなのですが複雑な気持ちです。

遠い昔話ですが、
僕の初めての一人旅は学生時代にネパールでした。
たまたまのついでにチベット地区までいけることになり、その場所が未だにどこなのかわかりませんが、そこの小さな村は僕の訪れる少し前まで物物交換していたから市場にいっても貨幣交換がうまく行かなくて1日がかりでヤクで編んだ絨毯を手に入れ今だ実家にあります。

すみませんどうでも良い話で。

ともあれ今年も楽しく読ませて頂きます。

maki さんのコメント...

やっぱりそう思いました?
塩野氏の評価はいろいろありますが「ローマ人の歴史」については建国から滅亡まで網羅しているので、難しい歴史全集を読むよりは入りやすい本だと思います。

「チェーザレ~」はローマのまた違う時代のどろどろした部分を描いていてどきどきしながら読みました。けっこう中世の混沌としたところも好き。

maki さんのコメント...

wataruさん

私も「青海チベット鉄道」少し見ました。便利にはなるのだろうけど思いは少し複雑です。

資源開発による自然の破壊、汚染と人の流入によってどんどん中国化される懸念があります。

私はラサには行ったことがないのですが、写真家の松本さんが撮った昔のポタラ宮とテレビに映っていた現在のを見てびっくりしました。なんだか聖地というよりは観光地化しているようは気がしたからです。

チベット亡命政府と文化の保護という点からしても一大事だと思います。


ネパール一人旅いいですね!