木曜日, 9月 14, 2006

インド式教育

朝のワイドショー番組でのこと。

5歳の娘の進学先をインド人学校にしようか迷っている母親が登場していた。
すでに進学させている親に聞いたり、インド人の家庭を訪問したりして様子を聞いていた。

なんでも、インド式の教育はすごいというレポートだった。
たしかに数学は九九ではなくて20X20を暗記させるし、1教科の時間は30分なのだが休み時間はなくすぐに授業は始まる。

1教科が短いので子供は飽きないそうである。

それにすごい量の教科書を机の上にのせて、お弁当を食べながら勉強している子もいた。
週の初めに卸した鉛筆の短さをクラスメートと競っている子もいる。

「なんでそんなに勉強するの?」という問いに
「大物になりたいから」
なんて答えるインド人の子供たち。

その答えにはインドにおける状況、社会的なことが影響していると思うから当然だ。

でも、そんな学校に入学させたいと思っている日本人の親がいる。
単純に英語ができるようになって、インド式の猛烈勉強スタイルがいいと思ってるからだろうけど子供とコミュニケーションが取れなくたったらどうするのだろう。

どうみても英語はしゃべれないようだし、勉強をみてあげることもできない。
まして、日本人としてのアイデンティティはどうなるのだろう?

海外に長く住んでいた帰国子女の友達は、自分は何人だろうか?と二つの国の間で悩む人は多いのに、わざわざそういう環境に子供を入れたがる親の気持ちはわからない。

国際結婚などでどちらかが外国人であったりする場合は、両方の親の言語や文化を学ぶ必要はあると思うが、小学校からまったく縁のない文化圏の学校に入れると親との関係は微妙だ。

両親がしっかりと日本の文化や教育、習慣を身につけさせる自信がないと子供たちの未来はどうなるのだろう。

優れたインド式の教育だったら日本の教育現場に取り入れればいいのにと思う。

0 件のコメント: