月曜日, 10月 30, 2006
Ludwig
ヴィスコンティの「ルートヴィヒ」(完全復元版)を見た。ヴィスコンティの生誕100年祭のイベントで上映だったのでノーカットで240分。もともとヴィスコンティが一番見せたかった長さのものだそうだ。
なので、気合を入れて見にいった。
http://www.cinemabox.com/schedule/times/
間に15分のの休憩があったが、もちろんどちらのハーフもおしりが痛くなった。でも大画面で美しい映像を見ていると飽きない。
この映画は、19世紀のバイエルン国王ルートヴィヒII世の話である。彼は18歳で即位するのだが、政治で活躍するというよりルネサンスの時代の君主のような王だった。芸術を愛しパトロン的であろうとして、ワーグナーに心酔し、いとこであるオーストリアの美しい皇后エリザベートを慕うが思いはかなわず芸術と孤独に逃避していく。
かの有名なノイシュバンシュタイン城を築城したのも彼である。国庫をつぶしそうになるぐらい城もをたくさん作った。民衆と軍には慕われている王だったが、最後は精神病と診断され湖で溺死をする。ちょうど歴史的にもドイツを統一しようというときだったので、その死についても謎に包まれている。
Ludwig
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Suzuran/5107/ludwig.html
↑よくまとまってました。
彼はとてもハンサム。いとこのエリザベートもヨーロッパ一の絶世の美女といわれていたので美男美女を輩出する家系だったのだろう。でも、近親婚が多く精神的におかしくなるものもたくさんいたようである。 実際彼の弟のオットー1世もそうだった。
ヴィスコンティのこだわりは、ルートヴィヒに縁のある土地や城をもとめ、あの時代の王侯貴族の生活を美しく忠実に描いてる。彼自信もイタリアの貴族なので、その美的センスは一品なのである。
以前みた「山猫」もシチリアの没落貴族の話だが、とにかく美しい。
どちらも落ちていくなかの美学というか斜陽を美しく描いていると思う。
http://www.crest-inter.co.jp/yamaneko/index2.html
また、配役も衣装もばっちりである。ルートヴィヒ役のヘルムート・バーガーはそっくりで美しいし、装飾や衣装もあの時代のそのままを切り取ってきたように素敵である。
ちょっとマニアックすぎる映画なので気軽には見れないが、あの時代の背景や美術、歴史をみる勉強にもなる。
そういえば最近は受験のために必修の世界史をやってなくて卒業できないかもしれない高校3年生がいるという。受験のために試験に出ない科目は勉強したくないからカリキュラムからはずしてしまったそうである。
世界史を学ばないと旅行にいってもつまらないし、日本も見えてこないと思うけど!
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4 件のコメント:
美しいものに沢山触れている毎日ですね~。素敵です♪いつもブログ楽しみにしております。
yuko
yukoちゃん
いつもありがとう。
最近は直感を大事にしていて感じたことをそのまま実行している毎日といったらいいのかな?
なるべく心が感じたいと思うことをしているつもり!!
忙しい人たちに擬似体験してもらえればいいな~
そういえば、2004年後半から今年春くらいまで、興味惹かれ「いいな」と思うことを実行すると、人生っていろんな偶然に導かれているんだなと実感したりしました。そんな感じありますか?
最新の記事もすごい!!!お会いできたのもすごいし、やはりお言葉に説得力があるね。私も、そのような心がけで暮らしていきたいです。素敵な言葉をブログに載せてくれてどうもありがとう。
yuko
yukoちゃんらしい感想だね。
自分が素直に思うことをやってみればいいと思います。それが正しいとか正しくないなんてものはなく、その道にはちゃんといろんなことが用意されていて、後から思うと導かれていたんだなって。
自然に残るものは残るし消滅するものは消滅する。だから自分に素直に生きる、それで法王のおっしゃる慈悲の実践をこころがけるように生きられればいいね~
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