木曜日, 10月 12, 2006

本沢温泉


日本の最高所にある(2150メートル)温泉にでかけた。

「温泉にのんびり出かける~」というわけにはいかず、蓼科の家からいくと山ひとつ登って降りないといけない秘湯である。

秋晴れの快晴の日、桜平という八ヶ岳の登山口を出発した。
ちょうど連休中ということもあり、普段はひっそりしている登山口も駐車スペースがないぐらい混みあっている。たぶん八ヶ岳を縦走する人たちが置いているのだろう。

八ヶ岳はかえでやななかまどの赤や白樺の黄の紅葉が始まっており、
さすがに前回の早池峰(岩手県)ほどの紅葉ではなったが山が色づき始めていた。

山登りにしては遅い出発だったので、降りてくる人はいたが登る人はいない。

通常、本沢温泉に行くには蓼科側ではなく、野辺山の奥の松原湖から行くルートが普通のらしい。
こちらからだと2時間弱なだらかな登りをゆっくりと登れば着くのだが、桜平からだと北八ヶ岳と南八ヶ岳の中間にある夏沢峠という峠を越えて下らなくてはならない。

下るということは、帰りは登るということ。
温泉入るのにやだな~とは思ったが、なんせ山間の秘湯なのだからしょうがない。

夏沢峠を越えると今度はどんどん降りる。
帰りのことを思うとこんなに降りないでよ!と思っていると、そのうち硫黄の匂いがしてきた。

これは近いと思いながらどんどん降りると河原のそばにある本沢温泉に到着。
http://www.mountaintrad.co.jp/honzawa/

ここの名物はもちろん日本最高所にあるかなりオープンな野天風呂「雲上の湯」。(600円)
でも、2メートル四方しかないし、混浴だし、着替えるところもないので断念。

男女別の内湯が山小屋の中にあるのでそちらを利用した。(800円)

白濁したかなり熱めのお湯だが、水で薄めたりせずそのままの源泉を使っているのでいろんな湯の花が浮いている。
こってりしてかなり効く~という感じだ。

以前青森県の酸ヶ湯(すかゆ)という温泉に行った時を思い出した。
あちらは真っ白なお湯だが、八甲田山の登山口にあり、千人風呂という木作りの大きなお風呂が有名である。
http://www1.odn.ne.jp/~sukayu/


白くてねっとりしてて、いい成分が体にじわじわ浸透してくる。

ああ、またあれを登って帰るのか~なんて思いながら、窓の外の紅葉をみながらゆっくり入った。


すっかり足の疲れもとれ、さわやかな気分で帰り道を登る。

あれ?登りなのに軽やかだ。
きっと温泉のおかげだ。

今度は雪のシーズンに反対側からゆっくり歩きながら1泊するのもいいなと思った。
雪道を歩くのは大好きなのだ。静かで音のない世界。

そのときはあの野天風呂に挑戦しよう!と思いながら、暮れなずむ秋の山道を帰った。

0 件のコメント: