最近ニュースを賑わしている「代理出産」。
諏訪の根津院長の会見はなぜか私にはうさんくさいものを感じさせる。
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/
20061015STXKA014415102006.html
子宮摘出など物理的に子供ができない夫婦にとっては、こういう院長がいると朗報なのだと思うがそもそもすごーく不思議。
遺伝的には夫婦の子が祖母のお腹の中で大きくなってこの世に生まれてくる。
もちろん、出生後の家族関係や子供にどう伝えるか等いろいろ問題はあると思うが、お腹の中の赤ちゃんはすでにいろいろ聞いてるし感じていると思う。
母ではない人のお腹の中で。
お腹から出てきた瞬間にそのときのことは忘れてしまうかもしれないが、潜在的に何か自然ではないものをもちながら生まれてくるような気がする。
自然の摂理に逆らって人間が手を加える。
何か根津院長を見ていると、自分を神と錯覚してしまってはいないだろうか?とそんな気がしてくる。
子供が欲しくてたまらない夫婦は、彼のところに参ってお願いするのだろうか?
その願いを聞き入れて実行するかどうかは彼がオプションを持っているのだから。
そして彼が一方的に成功例を公表しているだけなのだから、他にもいろいろ例はあるんじゃないかと勘ぐってしまう。
愛し合う二人がその結晶としても子を願うのは当たり前だし、それが叶わないとすればとても悲しいことだと思う。でも、そうなら他にいろいろと違う生き方もあるはずだ。
養子縁組をするとか里親制度によって子を育てるとか。
親の暴力によって実の親とは離れて暮らさざるを得ないというような子供たちも増えているというから、そのような子達を引き取るとか。
でも、自分たちの遺伝子を残したいと思っている二人には、所詮戯言と言われてしまうかもしれない。
生殖補助医療の一線をどこに引くのか?
今日は少子化担当相も乗り出してきた。
http://www.chunichi.co.jp/00/sei/20061017/eve_____sei_____002.shtml
倫理的な問題だけではなく、臓器移植や代理出産については売買の対象になったりするので問題である。危険を冒して生活のために提供したり、トラブルになるのは避けられない。
だからちゃんとした法整備が必要と政府も言っているのであろうが。
ガリレオガリレイ以来” 科学の進歩対人間 ”については悩ましい問題だ。
大いなる自然の一員たる人間として、もっと自然に任せて全てをゆだねる姿勢でいいんじゃないかと思う。
運任せというか神頼みというか・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿