水曜日, 5月 13, 2009

ブルゴーニュ 自然派ワイン紀行



とっても素晴らしい季節にフランス、それもブルゴーニュに行ってきました!



フランスのオーガニックワインを輸入している友人に伴って、フランスの田舎、ブドウ畑を見ることができたのだから、素晴らしい体験だった。


今までの私、特に学生時代からヨーロッパが大好き。



歴史と文化と美しい町並みにおいしい食べものが好きだから当然ヨーロッパ。


特にイタリアが好きだったから何度か一緒にフランスも訪れた。


貧乏旅行の場合は冬に航空券が安くなるので冬に行くことが多かったし、社会人になったらお休みは夏か秋に取ることが多い。

なので大体私のヨーロッパのイメージは夏から冬の季節になるわけ。

秋に訪れたプロヴァンスも素晴らしかったけれど、今回は春爛漫、若葉が美しいライラックと藤の咲き乱れるブルゴーニュはまさに風光明媚? ため息がでるほど美しい風景が重なる。



特にパリからブルゴーニュの中心の街ボーヌに向かう高速道路から見る風景は緑と黄色の絨毯のように見える。ちょうど菜の花の咲くシーズンだったので、菜の花の黄色と若葉の緑が交互に現れるのである。


ときどき牛が放牧されているのを見たりすると、フランスというのは農業、牧畜の国なんだなあ~と実感する。


フランスというのはパリだけは都会ですぐに田舎の風景になる。

高速道路を走るとよくわかる。


あっという間に牧歌的な風景が広がっていく。




1日目はボーヌに近い小さな村のホテルに宿泊。

17時過ぎに到着したのに日まだ高い。

ヨーロッパのいいところは夕方についてもまだ散歩ができるところ。

この時期で日が暮れるのが8時半ぐらいだろうか?
夏になると10時をすぎてもまだ明るいんだから、夜遊びたくなるのもわかる。



近くを散歩したのだが、石造りの小さな家々に春の花々がとてもきれい。
どれも古い家なのだが、窓の鎧戸はみなカラフルな色に塗られていてそのコントラストがとてもいい。


そぞろ歩くのがまた楽しかった。



翌日はポマール近くのディディエ・モンショベさんのカーブに伺った。


とてもきれいに整理整頓されたカーブで貯蔵の仕方を教えてくれたり、ラベルの貼りなども実演してくれた。オーナーのお二人はとても知的で優しいカップルでたくさんのワインをテイスティングさせてくれる。


同じ銘柄のワインでも年代が違ったり、貯蔵の仕方が違ったりして微妙な違いを感じ取る。

素人の私には難しいけれど、感じたままを感じるとてもいい機会だった。





その後、ボーヌからは東に位置するジュラ地方にあるアルボアという街を訪れた。


ここはフランシュ・コンテ地方に位置し、隣はスイスとの国境、レマン湖もすぐ側というところ。


ブルゴーニュで見た景色とはまた違う、緑の草原が続き小さな町が見え、牛の群れがたくさん・・・という光景が広がる。


もちろんあの有名なコンテチーズの故郷である。

日本では100グラム1000円ぐらいだけど、その5分の1ぐらいだろうか。(日本だとチーズには関税がかかるらしく、めちゃくちゃ高くなるのだ)


もちろん味もすばらしく、チーズに目がない私にはうらやましい限りである。


たアルボアの街に素晴らしいショコラティエがあるというので訪れた。


イルサンジェーHIRSINGER




チョコ好きな私に是非是非と友人が連れていってくれた。



アルボアの街で100年以上続く老舗のショコラティエなのだそうだが、4代目のエドワールはMOF(フランス国家最高職人)も取得しているという。ショコラティエMOFはなんと18名しかいないらしいからすごい。


もちろんとてもおいしくて、大事大事に食べたのだが、日本に帰ってきてどの友人に聞いても最高!の答え。あまりチョコを食べない人でも、本当においしいと言っていた。



帰ってから知ったのだが、今年の1月に伊勢丹が主催するサロンドショコラにも出店していたよう。


思いがけず本店を訪れることができたのだから感謝感謝。


その後アルボアから少し上がった小高い丘にあるフィリップ・ボールナールのカーブに伺った。


石造りのとても素敵な建物である。段差を利用しているため入り口から下に降りていくとひんやりした石のカーブでテイスティングをさせてもらう。

石に囲まれているのでかなり温度も低い。

こういうところでワインは熟成されていくのだろう。



ボールナール氏はとても明るくて気さくな感じ。ギターを弾いて歌も歌うそうだ。

アーティスティックな感性の持ち主らしい。
フランス語オンリーなのになんとなく言っていることがわかるから不思議。


ラベルは彼の名前にちなんだ狐の絵が描かれていてかわいい。



自然派ワインの生産者の方々はみな情熱を持っていて、やさしくて、暖かい人ばかり。

そういう方々のワインを飲める幸せをひしひしと感じた。



知れば知るほど奥深いワイン。

彼らのワインに対するひたむきさやその背景にある努力、そしてパッション。


それらがワインを通して心にうったえてくるような気がした。



<続く>


2 件のコメント:

mie.m さんのコメント...

こんにちは。
ボールナールについて検索していてたどり着きました。
ボールナールのカーヴに行かれたそうなのですが、行く際には電話やメールでアポイントを取って行かれたのでしょうか。ボールナールのワインが好きなのでできれば訪ねてみたいと思っています。

maki さんのコメント...

私はボールナールのワインを輸入しているインポーターに友人がいて一緒に行ったからたまたま行けたのです。

おそらくプロの方の訪問しか受付てないかと思います・・お役にたてずすみません。