火曜日, 2月 24, 2009

Sunshine Coast - まずは不動産事情から



2009年2月にオーストラリア、ブリスベンの北に位置するサンシャインコーストを訪れた。もちろん南半球なので夏まっさかり、寒い冬である日本を抜け出して夏のビーチを満喫しようというわけだ。


日本からブリスベンへは夜9時半発の直行便が飛んでおり、朝7時には到着することができる。時差も1時間ということで時差ボケもなく夜が明けるとブリスベンというわけだ。


以外だったのが、入国の際の税関が結構うるさい。
島国である特異な生態系を守るためか、食物の持込はかなりうるさい。特に植物に関してはかなり厳しく、ゴルフシューズについている土?なども申告しなくてはならない。確かハワイ島でもそのようなことを言われたことがあった気がするが、まさかそんなに厳しいとは思っていなかったのでかなり驚いた。



 さて、無事税関を通り抜け、レンタカーを借りていざサンシャインコーストへ。
サンシャインコーストはブリスベン空港の北約100キロぐらいに位置している。空港の南が有名なゴールドコーストなので、空港をはさんで反対にあるビーチである。

 
オーストラリアの交通は左側通行の右ハンドルなので日本と同じ。運転もしやすいし、車もそんなに多くはない。空港からもすぐ高速道路が伸びていて迷う心配もなくとてもわかりやすい。もちろん高速道路はフリーウェイである。

飛行機ではちょうど映画「レッドクリフ」を見たのだけれど、ちょうどRed Cliffの文字が見えた。赤壁?オーストラリアにもあるらしい??



日本にはない植生、南国の森を見ながらサンシャインコースト、ムールーラバビーチに到着した。サンシャインコーストはゴールドコーストと違って日本人はほとんどいない、地元の人がくるビーチのようだ。

コンドミニアムはオーシャンフロント、キッチンも充実しており、食洗機にレンジ、食器も細々と揃っているし、洗濯機まで完備している。ビーチはホワイトサンド、水もきれいだし、波があるのでサーフィンやボディボードをやっている人も多い。

ビーチの前はコンドミニアムが林立しており、下にはカフェやお店、それに不動産のオフィスがたくさんある。今までの好景気を反映してか、たくさんの不動産のエージェントができたのだろう。


エージェントの前に貼ってある物件を見てみると、以外にも価格は思ったより高い。

金融危機のあおりを受けて価格も下落傾向にあるのかな?と思っていたのだが、私達が泊まったMOOLOOLABA INTERNATIONALの2ベッドの部屋でA$1,000,000している。
今回はキャンペーン価格ということで私たちが4泊で6万円弱で泊まった部屋がである。もちろん設備やロケーションは価値のある場所だからそれなりだとは思うが。

冷やかしで入ったエージェントに聞くと、そもそも外国人は中古物件を買えないそうである。法律で決まっているらしい。VISAや永住権を持っていたりする人であれば、また条件は違うかもしれない。
外国人が買えるのは新築の物件のみだそうだ。

バブル時代にゴールドコーストを買いあさった日本人がいる?とか聞いたことがあるが、その頃は買えたのかもしれない。もしかしたら、それも開発中の新築の物件だったのかもしれない。


今なぜオーストラリアの不動産に興味があるのかというと、豪ドル安で、物件の価格も下がり、ローンがつけば投資としておもしろいということ。

ローンについては、日本の場合は不動産会社が斡旋していたり、提携していたりする場合があるが、オーストラリアは独立しているので紹介などはないらしい。
顧客が自分でローンを組まないとならないというわけで、外国人がローカルで借りるのはなかなかハードルが高そうだ。


以前ANZの東京支店に勤めていた人の話によると、東京でローンのアレンジをしていたのはオーストラリア人のエクスパットだけだったそうだ。中古物件が買える地域も3箇所ぐらいは限定であったかもしれない、と。


ということで、雑感は以下の通り。

・ 不動産価格はまだまだ高止まりしている。

・ サンシャインコーストのコンドに関しては、投資として貸し出す場合はローカル中心になる。ウィークデイに関しては人もまばらで、週末はバレンタインデイというイベントもあったので多少人も多かったが、賃貸収入を望むのは難しそう。

・ サンシャインコーストに関しては日本人には中古物件は買えない法律がある。新築の物件なら可能だが、開発中のコンドは見あたらない。

・ ゴールドコーストなら開発中コンドや一部中古物件が買える特別地域があるかもしれないが、すでに供給過剰かもしれない。

・ 以前は好景気を反映してか、レントは望めなくともキャピタルゲイン狙いの投資も可能だったはずだが、価格が高止まりしている現状それも難しい。

・ 日本人には現地でローンを借りて、物件を買う不動産投資は難しそうである。

・ 日系の不動産エージェントを探して、管理やローンの斡旋のすべてを依頼した場合、管理費用などを考えると、果たして投資としてのうま味はあるのか?外国人観光客のインカムゲイン狙いならゴールドコーストのほうが適していると思うが、世界同時不況のなかコンドが林立している中でよい物件を探すのは難しそうである。




<ご参考>



オーストラリアの非永住者が不動産を購入するときの規制

サイト「海外移住情報」
http://www.interq.or.jp/tokyo/ystation/aus3.html




FIRB・オーストラリア外資委員会の不動産規定
http://www.firb.gov.au/content/real_estate.asp



許可や届出や不動産規定はこちらの委員会が決めている。





ちなみに外国人が自由に売買できる地域は3箇所(post-1999)、一部条件付(pre-1999、すでに開発された居住用物件で10年以上の長期の契約のあるホテルリゾートであり、オーナー使用以外に宿泊客に提供できる物件)の数箇所。




今のところFIRBが許可しているリゾートは以下の通り



Currently Approved Integrated Tourism Resorts

Post‑September 1999
• Heritage Golf and Country Club, Chirnside Park, Victoria
• Hunter Valley Golf and Country Club Resort, NSW
• Kingfisher Bay Resort Village, Fraser Island, Qld  
http://www.kingfisherbay.com/

Pre‑September 1999
• Hamilton Island Resort, Whitsunday Passage, Qld
• Hope Island Resort, Hope Island, Qld http://www.hir.com.au/property/location.asp
• Hyatt Regency Resort, Coolum, Qld http://www.coolum.regency.hyatt.com/hyatt/hotels/index.jsp
• Joondalup Resort, WA
• Kooralbyn Valley Resort, Qld  http://www.kooralbynvalley.com/
• Laguna Quays Resort – Stage 1, Repulse Bay, Qld
• Mirage Port Douglas Resort, Qld
• Palm Cove Travelodge Resort, Qld
• Royal Pines Resort, Ashmore, Qld  http://www.royalpinesresort.com.au/
• Sanctuary Cove, Hope Island, Qld
• Wirrina Cove Resort, SA

2 件のコメント:

nicollo さんのコメント...

いやー意外ですね。
アングロサクソン諸国ってくくりでアメリカと一緒のイメージで見てましたけど、土地取引にも白豪主義の名残ありって感じですね。
「土地取引を自由にできるのはアボリジニだけか?」とからかいたくなりますね。(笑い)

maki さんのコメント...

nicolloさん

返事遅くなりました。
確かに不動産取引はアメリカのほうがしやすそうです。

バブルの時代にゴールドコーストを買い漁った外国人に対しての規制なのかな?と思いますが、かなり厳しいですね。

今回オーストラリアに行って感じたのは、アメリカというよりもイギリスに近いと。でも発音はイギリスよりわかりにくい!
そのうち慣れるとは思いますが、かなり聞き取りにくかったですね。

あとはインド人と中国人の数が増えているなあ~と町を歩いて思いました。白豪主義もどうなるでしょうか・・