神楽坂の「おの寺」に伺った。
よく雑誌に載っている店なので気にはなっていた店だったのだが、神楽坂という場所はオフィスからも家からも遠く、なかなか行けずにいたところである。
友人からの誘いもあり、予約をしてみる。
こちらは4人だったのだが、あいにく座敷は取れずカウンターの角、この字の席を予約することができた。
伺ってみてわかったのだが、ほんとに小さな店である。
座敷がひとつに、カウンターが10席ほどだろうか。
予約できたのも運がよかったのかもしれない。
というのも、こちらのお料理は6800円のおまかせコースのみというもの。
このお値段でコースをいただけるということで、いつも混んでいてなかなか予約も大変のようだ。
お店に入るとまず靴を脱いでスリッパで上がるようになっている。
明るい小野寺さん(大将)が挨拶してくださる。
お店はとてもこざっぱりしていて、雰囲気がいい。
なるほど、行ってみてわかったのだが、小野寺さんが一人でやっているお店なのだ。
あとはお運びの女性が一人という体制。小さな店である所以が肯ける。
こじんまりして、アットホームな雰囲気がとてもいいし、だからこそこのお値段でコースがいただけるのだ。
さてさて、お料理はというとどれも季節をあしらったおいしいものばかりでとても満足。
最初に春の野菜、菜の花、うど、うるいなどのおひたし。
お刺身はすみいかに〆鯖。とてもおいしい鯖だった。
お碗はつみれ汁だったのだが、このつみれがまた絶品。ダシがきいて本当に温まるお碗。
ふぐのから揚げに、レンコン饅頭のような煮物、チーズと海苔の入った茶碗蒸し。
そして最後に、アジの干し物で炊いた土鍋ご飯がとってもおいしかった。
塩味が聞いて何杯でも食べれそうなおいしいご飯だった。
量的には、ちょうどよい感じ。
旬の食材を使って、おいしいお料理をてごろな値段で出してくださる小野寺さんには感謝である。
これも一人でやってらっしゃるからできることなのだろうと思った。
割烹、和食というと敷居が高い店が多いけれど、「おの寺」は違った。
何度でも足を運んでみたいと思う店だった。
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