木曜日, 7月 05, 2007

グレゴリー・コルベール


なんだか6月は仕事が忙しく、7月になってしまいました~
書きたいこといっぱいあったんですが、すべてが過去のことになっちゃいました。

でも、これだけは残しておきたいと思ったので。


お台場の特設テント?で3月ぐらいからやっていた写真&映像の展覧会。

グレゴリー・コルベール氏が主催する移動美術館、ノマディック美術館で「ashes and snow」と称して、世界中を回っている。ヴェネチア、NY、LA、そして今回のお台場。

これからも移動をするそう。


彼は過去15年間に40種類の生物とコラボレートしてきた。

以前から友人と行こうと言っていたのに、場所に悪さからかタイミングが悪くなかなか行けなかったところ、最終日の3日前無理矢理行ってきました。


場所はお台場、東京テレポートの駅の近く。
コンテナを積み上げたような巨大な特設テントが会場。

平日の午前中だったが、私のような駆け込みの人が多いのか、結構人がいる。
入場料は1900円だったので、普通の展覧会よりはお高い。
ロレックスがスポンサーだからなのか?
映像とのミックスだからなのか?



テントの中はさすがに蒸し暑い。
なるほど、これ以上暑くなる季節には無理というもの。

テントの中で倒れる人が出てくるかもしれない。

彼の写真は、動物と人間が信じられないぐらい接近して取られているものばかり。
かなり非日常的な空間を感じる。


象の側で本を読む少年。

水の中でジュゴンやくじらと戯れる男。

砂漠でチータの横で寄り添う少年。

乾いた遺跡の中で鷹と舞う女。


これらの不思議な写真と映像が薄暗いテントの中で繰り広げられた。
彼の作品は写真というより映像があって、それを切り取った写真が飾られているようだ。
というのは、流された映像の断片が写真となって飾ってあったから。


最初は、その写真のあまりの近さにびっくりしたし衝撃を受けたが、時間をかけてずっと見ていると、この接近にもすっかり慣れてしまった。逆に見た目は違う生き物なのに、同じ種というのか生き物同士というのか差がつかなくなってしまった。

音が一切なかったからか。


動物も人間も自然の中にあっては、なんら変わらなくて、同じレベルでおしゃべりしながら一緒におだやかに暮らしていけるような気がした。

この映像は何も小細工はしていないという。

こんな瞬間を捉えることができるということは、共存することももちろん可能ということ。


終わってしまった展覧会だけど、次はまたどこかの都市で開催される。

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