ちょうど大江戸線に乗るつもりだったので、ミッドタウンに寄って大好きなジャンポールエヴァンのチョコレートケーキを買ってから行こうかとミッドタウンを歩く。
1階の広場を通ると、いつもめちゃくちゃ並んでいるケーキやさんに人がいない。
ご存知の人も多いと思うが、川島なおみと婚約したとか?いうパティシエのお店。
並ぶのが大嫌いな私としては、好都合。
物珍しさもあるので、お土産にはちょうどいいと思ったのでお店に入ってみた。
並んではいないけれど、ドアの前には整理をする人間がいて、右奥へ行けと案内されたがいまいち列が出来ているわけでもなく、入った順らしい順番で注文。
すると、いつもの会話、大体デパートの食品売り場で繰り広げられるあの会話。
「お持ち帰りのお時間は?」
まあ、長めにいっとこ!とこちらは思い
「2時間ぐらい」
するとすごい顔をして
「そんな時間はとーても持ちませんわ。当店のケーキはぐちゃぐちゃになってしまいます~」
「どんなに長くても1時間半が限度です~」
「・・・・・」
「どうされますか?いいんですか?」
とたたみ掛けるようないやな、言い方だ。
人間どんなに気取ったって、顔に表情に内心が表れるもの。
奢れるものは久しからず
という言葉が浮かぶ。
どんなに栄華を誇っていようとも、その状態に慢心して謙虚さに欠けていたりるすると必ず滅びる、長くは続かない、という平家物語にも出てくる、栄華盛衰の意味。
ちょっと買い物して帰る人とか、千葉や埼玉、八王子の奥なんかに住んでる人は持って帰れないというわけ。
だったら、店に張り紙でもしとけ!と思ってしまった。
「当店のケーキは2時間以上は持ちませんので、あしからず!」
人にはものの言い方というものがあるもの。
毎日たくさんのお客さんを前にしていると、そんな慇懃無礼な言い方になるのだろう。
同じ内容でも人を思い遣った言い方もあり、お客さんの印象もぜんぜん違うことになる。
ここが長く続く老舗との境目になるのでは?と思った。
この慇懃無礼な感じはミッドダウンのB1のケーキやさん、aokiでも感じたことだけど。
不愉快な思いはしたけれど、「人のふりみて我がふりなおせ」ということで、いつも謙虚で人を思い遣ることの大事さを知ったような気がする。
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