金曜日, 1月 30, 2009

奢れるものは久しからず - toshi yoroizuka

昨日は友人宅へディナーのお呼ばれがあり、デザートのケーキを買っていくことに。

ちょうど大江戸線に乗るつもりだったので、ミッドタウンに寄って大好きなジャンポールエヴァンのチョコレートケーキを買ってから行こうかとミッドタウンを歩く。


1階の広場を通ると、いつもめちゃくちゃ並んでいるケーキやさんに人がいない。

ご存知の人も多いと思うが、川島なおみと婚約したとか?いうパティシエのお店。


並ぶのが大嫌いな私としては、好都合。

物珍しさもあるので、お土産にはちょうどいいと思ったのでお店に入ってみた。



並んではいないけれど、ドアの前には整理をする人間がいて、右奥へ行けと案内されたがいまいち列が出来ているわけでもなく、入った順らしい順番で注文。


すると、いつもの会話、大体デパートの食品売り場で繰り広げられるあの会話。


「お持ち帰りのお時間は?」


まあ、長めにいっとこ!とこちらは思い


「2時間ぐらい」


するとすごい顔をして


「そんな時間はとーても持ちませんわ。当店のケーキはぐちゃぐちゃになってしまいます~」

「どんなに長くても1時間半が限度です~」


「・・・・・」


「どうされますか?いいんですか?」


とたたみ掛けるようないやな、言い方だ。

人間どんなに気取ったって、顔に表情に内心が表れるもの。


奢れるものは久しからず



という言葉が浮かぶ。


どんなに栄華を誇っていようとも、その状態に慢心して謙虚さに欠けていたりるすると必ず滅びる、長くは続かない、という平家物語にも出てくる、栄華盛衰の意味。




ちょっと買い物して帰る人とか、千葉や埼玉、八王子の奥なんかに住んでる人は持って帰れないというわけ。


だったら、店に張り紙でもしとけ!と思ってしまった。


「当店のケーキは2時間以上は持ちませんので、あしからず!」


人にはものの言い方というものがあるもの。

毎日たくさんのお客さんを前にしていると、そんな慇懃無礼な言い方になるのだろう。


同じ内容でも人を思い遣った言い方もあり、お客さんの印象もぜんぜん違うことになる。

ここが長く続く老舗との境目になるのでは?と思った。

この慇懃無礼な感じはミッドダウンのB1のケーキやさん、aokiでも感じたことだけど。


不愉快な思いはしたけれど、「人のふりみて我がふりなおせ」ということで、いつも謙虚で人を思い遣ることの大事さを知ったような気がする。



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