日曜日, 6月 21, 2009

忌野清志郎 - 不確かなメロディ



先日友人から誘われて、忌野清志郎さんの追悼の映画を見に行った。

忌野清志郎さんといえばRCサクセションのボーカルで残念ながら癌で亡くなった方なのだが、今回この映画を見て本当にpureで素直で素晴らしい方がこの世を去ったということを知った。

RCといえば日比谷の野音。

私が高校のときにめちゃくちゃ流行っていた。
ずっと洋楽一辺倒だった私に、高校の友人がRCの曲をテープにしてくれた。

彼の曲はとてもシンプルで、「うんうん」ととても身近な詩もあれば、メッセージ性にあふれる心にずしんとくる曲もあれば、本当に楽しくて嬉しくなる曲がたくさんだった。

もちろん、「雨上がりの夜空に」とか「トランジスタラジオ」とか「エンジェル」。


「わかっていてくれる」なんて、孤独を感じるときにはとても素敵な応援歌だったりする。
特に若いときは自分のことがよくわからないし、回りに人に理解してもらえないと感じたり、何かと反発したりするものだけれど、そんな時こんな曲、彼の音楽でどれだけの若者が元気付けられたのだろう。


「不確かなメロディー」という映画は、10年ほど前に作ったユニット「ラフィー・タフィー」がマイクロバスで1ヶ月間九州から青森にかけて地方のライブハウスを中心に「マジカデ・ミル・スター・ツアー2000」と銘打ったツアーを記録した映画だった。


高校の時、日比谷の野音で盛り上がった記憶以来ずっと清志郎さんから遠ざかっていた私。

この映画は本当に彼の人となりを表した素晴らしい映画だと感じた。


さらにメッセージ性にあふれた彼の詩は、まさに私の心を打つものだった。

ライブの中で、「夢を持ってるか~」と問いかけるシーンがあり、「俺は夢を持っている」と語る。

「戦争はいらない」

「人が人を殺すようなことはあってはならない」


一方で核を持つことで世界のパワーバランスを保つ考え方があり、増え続ける人口に疫病や戦争は必要だと考える人もいる。

でもでも、人として生まれたのだからその命は皆平等であり、生まれた国や民族、宗教や環境により差別されるものではないと思う。

母から生まれた赤子はみな同じ。

人が人を差別し、殺めることはあってはならない。
いつか誰かにやられかもしれないから、やられないために武器を用意してやられないようにする。

こんなの、いつの時代のことだろうか。
そんな危ういものの上にたつ平和は本当の平和とはいえない。

もし、なんとか勝ち残り逃れたとしても、誰かを殺した安定の上で、果たして人は生きられるのだろうか?


こんなメッセージをずっと伝えてくれた人、忌野清志郎さんはそんな人だった気がする。
大事なことを伝える役割を持ってこの世に降り立ったエンジェルだったのかもしれない。


ご冥福をお祈りします。


*渋谷のヒューマントラストで6月26日まで上映してます
http://www.ht-cinema.com/movies/title/hutashikanamerody-movie_bunkamura.html

木曜日, 6月 04, 2009

HOME - 空からみた地球

明日6月5日は世界環境デーWorld Environment Dayだそうである。



その日に合わせて、環境ドキュメンタリー映画 「HOME 空から見た地球」が無料配信される。

http://home.asmik-ace.co.jp/



航空写真家として有名なヤン・アルテュス=ベルトランが監督、リュック・ベッソンがプロデュースして、世界各国で6月5日に無料のイベントが開催される。

日本ではWOWOWで6時から無料放映されるのを見るか、インターネットでアップされるのを見る。





監督はすでに「空から見た地球―21世紀への遺産 」という写真集を300万部世界各国で売り上げたそうだが、今回はその動画を3年の月日をかけて製作したという。



テレビのニュースでチラッと見た映像が忘れられず、調べてみたところちょうど明日無料公開されるそうだから、この機会に見るべきだと思った。



特にオーストラリア、ハミルトン島にあるというハートの形をしたさんご礁(ハートリーフ)も画像になっていたかと思うが、以前この写真を見たときにこんな形の珊瑚があるなんて!と嬉しかった覚えがあるからだ。



予告編



http://www.youtube.com/watch?v=G8IozVfph7I






美しい地球、自然と人間の手で作られるもの、破壊されるものを見ることができるわけだから、何か心に残るはず。

明日見るのが楽しみである。