火曜日, 7月 29, 2008

日本美術の巨匠対決


行きたかった展覧会のチケットをいただいた。
東京国立博物館の平成館で開催されている


「対決-巨匠たちの日本美術」 である。

岡倉天心らによって創刊され、現在でも刊行されている世界で最も歴史のある美術研究誌である「國華」120周年記念の展覧会である。


面白いのは鎌倉時代から近代に至る日本美術の巨匠たち、絵師、仏師、陶工らの作品をライバルとして二人ずつ組み合わせて紹介してくれている。


全てが国宝、重要文化財級の作品ばかりである。

ほぼ同時代に活躍した同じジャンルの作品を対比させることによって、新たな発見があったり、自分の好みを改めて確認できたと思う。


檜の絵を描いた狩野永徳と松林を描く長谷川等伯を対比したり、禅宗の尊師を描く雪舟VS雪村。


茶道ではなじみのある初代長十郎の茶碗と、安土桃山時代に芸術集団を率いた本阿弥光悦のの茶碗を対比。 光悦は書や絵もたしなむ多彩な人だったので、六歌仙の和歌を書いた巻物に、下絵として鶴の絵を宗達が書いたという「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」は素晴らしかった。


焼物の野々村仁清 VS 尾形乾山だったり、江戸時代の仏師、円空 VS 木喰だったり、奇想の画家として人気上昇中の伊藤若冲 VS 曽我蕭白 等等・・



作風としては宗達がいいなあ~とか、等伯がいいなあ~とか、円空さんの素朴な仏像がいいなあ~とか・・・ いろいろと楽しめた。


もちろんお茶を習っている身としては、長十郎や光悦の素晴らしい茶碗を見ることができた。


印象的だったのは、日本の絵は襖に書かれたこと。雄大な景色や大胆な動物や季節の草花や自然の風景を何帖にもわたる襖絵や屏風に描き、昔は部屋と一体化していたのだろう。日本独特の美意識、畳には何もおかず、襖により仕切った部屋の数々を飾っていた絵たちを想像する。


襖絵ではなく軸についても部屋中に飾るということはなく、床を作り、その空間に合うものを掲げたわけだから西洋の文化とは違うなと実感する。


朝日新聞のサイトに作品と巨匠たちについて詳しく載っている。


http://www.asahi.com/kokka/masterpiece/index.html



それにしても岡倉天心の「國華」創刊の辞


「美術は國の精華なり」

は素晴らしい言葉だと思う。

そういえば、以前見たドキュメンタリーで廃仏毀釈により荒れ果てた日本の寺にあった仏像を丁寧に修復し、文化財指定の基礎を築いたのは岡倉天心だったという。


日本の美術界にとってなくてはならない存在の方だったのだと思う。

もちろん帰りには、法隆寺宝物館による。

先ほどの喧騒とは打って変わって、ひっそりとして静かな空間である。

隣にはホテルオークラのカフェも併設されているので、ランチを取ってゆっくりしてから帰ることができて大満足。

木曜日, 7月 24, 2008

おいしかったクスクス

yukoさん宅のディナーに伺う。


去年は旦那様の手料理であるレンズ豆のスープをいただき、フランスの夕べを満喫した!記憶がある。



今回は旦那様お手製のクスクスをご馳走してくれるそうなので、いそいそと伺う。

まず何よりも嬉しいのは、yukoさん宅にはおいしいオーガニックワインが揃っている。


まずは素晴らしいスパークリングをいただいてから、ルッコラ(大好き!)とトマト、モツァレラのサラダとシイタケと生ハムのオーブン焼き。


そしてクスクスが登場~

クスクスはアフリカ生まれの小麦粉でできた細かいパスタなのだけれど、モロッコやチュニジアでよく食べられるから、フランスではとてもポピュラー。

笑えるのだけれど、クスクスはおコメやパスタのような役割で、それに合わせる煮込み料理が必要なのである。ご飯にカレー。パスタにソース?
なのでメインはやっぱりクスクスを食べるための煮込みがメイン。

旦那様のレシピは、チキンをベースにした野菜いっぱいのトマトの煮込み。
それに素晴らしいコンディションのラムチョップとチョリソーを添えて。


なんだか私の好きなお料理ばかりで幸せ。

またまたフランスの夏の夕べのようなディナーに大満足。

ワインも沢山飲んでしまいました~

いつか葉山に小さなコテージがもてれば、夏の夕べにお庭でいただけると素晴らしいなあ~と夢想する。でも、もちろんお家の中でも大好きな友人とおいしいお料理がいただけてとても幸せな一時だった。


そういえば、彼らの結婚式に出席するためにフランスに行ったときに買ったクスクスがまだ残ってたっけ? 作らなくっちゃ!

Yukoさんから聞いた広尾のおいしいケーキ屋さん、コヌレ広尾でデザートを買った。

夏らしいグレープフルーツのケーキがとってもおいしかった。
夏のディナーのデザートにぴったりだった。